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太田光 旧統一教会の解散命令めぐり持論展開「テロがある意味有効に」視聴者に理解されず“擁護派”の烙印

3月30日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、東京地方裁判所から解散命令が出された旧統一教会の話題が取り上げられた。そこで爆笑問題の太田光が展開した“持論”が波紋を呼んでいる。
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「太田さんは、今回の解散命令について『安倍総理の暗殺がきっかけ』『テロがある意味有効に効果を持ってしまった』『力による現状変更は絶対に成し遂げられないとはもう言えないのが現状』などと語り、2022年7月に起こった安倍晋三元首相の銃撃事件を引き合いに出しました。
この意見に対しては、ジャーナリストの鈴木エイトさんが『ここまで追い込まれる前にこういうこと(解散請求)をちゃんとやらなきゃいけなかった、なされていなかったことが問題であってテロによって社会が変わったわけではない』『そこを繋げてしまうとちょっとまた別の議論になってしまう』と即座に否定しています」
X上では
《太田は話をこねくり回すのが好きだが…その実、浅い》
《太田さんの1分40秒より、エイトさんの15秒の説明のなんたる正確さよ》
といった声が出ている。
「安倍さんを襲撃した山上徹也被告は、母親が旧統一教会の信者であり、家庭を壊されたという恨みを抱いていました。その後、旧統一教会と安倍元首相の関係性を知り、犯行におよんだ流れはあります。ただ一方、これまで信者に過剰な献金を求めるなど、旧統一教会が反社会的な活動を繰り返していたのは間違いありません。鈴木さんが指摘するように、太田さんの理屈は、まるで無理やりにでも旧統一教会を擁護しようとしているように聞こえてしまいます」
太田のこうした意見表明は今回が初めてではない、と指摘するのは放送作家だ。
「太田さんは、2022年の8月28日の放送で、旧統一教会に関して『商法的には間違っているかもしれないけど、教え自体が間違っているとは誰も言えない』などと発言し、批判を受けています。太田さんとしては、世間の流れとは異なる立場から、あえて自分の意見をぶつけたいようですが、視聴者の理解を得られていないのが実情です」
背景には、テレビという媒体の特性にも理由があるようだ。
「太田さんは、世間が“旧統一教会が悪い”という意見で一色になっているなかで、信教の自由やテロの問題について、持論を述べたいということでしょう。ただ、尺の限られたテレビの中で細かな説明をして理解してもらうのは難しく、結果的に太田さんが伝えたいメッセージが伝わっていないような状態です。太田さんは小説をはじめとして、多数の本を執筆してきました。より複雑で抽象的な意見を世の中に問いたいのであれば、文章で伝えたほうがいいのかもしれません」(同前)
真意が伝わる日はやってくるのか……。