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【「嫌だったらいかない」発言】“被害者軽視”で大炎上のMr.サンデー 背景に性加害事件を“エンタメ化”の悪手

【画像あり】「好きな女の子のタイプは?」の質問があった中居正広の公式サイト2025年4月からリニューアルした『Mr.サンデー』(番組公式サイトより)
4月6日放送の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で、フジテレビ問題を取り上げたものの、視聴者の間で波紋を呼んでいる。3月31日に公表された、第三者委員会による調査報告書を受け『Mr.サンデー』では生放送で討論が行われたが、その内容が“被害者軽視である”と批判を集めてしまったのだ。
「討論では宮根誠司さんが司会を務め、元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹さんや、社会学者の古市憲寿さんなど番組でおなじみのメンバーが出席。さらに元フジテレビアナウンサーの長野智子さんも加わっています。番組では被害者女性がなぜ中居さんの家へ行ってしまったのかといった話題となり、長野さんが『嫌だったら行かない』などと発言し波紋を呼びました。長野さんはのちにXを更新し《私の言葉足らずのために本意を伝えることができず反省しています》と経緯を説明しています」(スポーツ紙記者)
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生討論は第三者委員会によって認定された事実を、あらためて問い直すような内容になっておりX上でも異論が噴出した。
《Mr.サンデーの生討論。もっと若い女性を混ぜてほしい。オジサンがメインで喋ってて目線がおかしい》
《このタイミングで「フジTV」の番組でこれって、出演者はもちろんだけど、制作側も浅慮だよね。更にマイナスイメージ植えつけたよね》
《Mr.サンデーで、中居くんのフジテレビ問題を生討論だって。外野がワイワイ言ってどうするんだろう…。性暴力の範囲云々以前に、中居くんが女性を傷つけたことは事実なんだよ》
と、多くの批判の声が並んでいる。
「これほど炎上してしまった背景のひとつは、この問題をいわゆる“芸能ニュース”と捉えていた部分があるのではないかということです。一つの例として、『週刊フジテレビ批評』という番組があります。1992年から放送されている自己検証番組ですが、毎週土曜日の早朝5時半からの30分間、視聴者から寄せられた意見を紹介し、それにコメンテーターが加わり、テレビのあり方について議論をしていきます。番組の内容や演出に関して厳しい意見も積極的に取り上げる硬派な内容です。
今回の一件も、まさにフジテレビの存続そのものに関わるきわめて重大な社会問題です。視聴率などを一切気にせず、学者などの有識者を交えたうえできちんと討論すべきだったのではないでしょうか。生放送という限られた場で、しかもエンタメ的な見栄えも考慮してしまった結果が、今回の大炎上につながったのだと思います。個別の発言だけでなくこうした番組のテイストそのものに疑問符を持つ視聴者は多いようです」(放送作家)
本当に自浄作用が機能しているのか疑問が残るところだ。