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宮本信子「子供はいらない」と主張する夫・伊丹十三をこうして論破
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.02.12 16:00 最終更新日:2018.02.12 16:00
女優の宮本信子が、2月5日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演し、夫である故・伊丹十三について語っていた。
宮本は「伊丹さんは(美意識の)厳しい人でしたから。気にいるように、なんとかついていくのが(大変だった)」と発言。
司会の黒柳徹子が「帰宅時間を聞いちゃいけなかったんでしょ?」と質問すると、「聞いちゃいけないんですよ。『聞くもんじゃない』と。私が『晩御飯は何がいいですかね』と言うと、(それも)『聞くもんじゃない』」と明かしていた。
映画『マルサの女』(1987年)では、バイクを運転するシーンのために、実際に宮本に免許を取らせたというから、監督のこだわりの強さがわかる。
黒柳に促された宮本は、2人が出会ったいきさつについてこう語る。
「NHKの『明日の家族』っていう番組がありまして。(伊丹が)ディレクターの人と、『どっちが先にお茶を誘うか』ってことで賭けをしたらしいです。それがはじめ。だから『お茶はけっこうでございます。今日は早く帰ります』って(2人を断っていた)」
本人が「大変な時期もあった」と振り返る結婚生活だが、ただ一つ宮本の意見が通ったことがあるという。
「私は『子供が欲しい』と言いました。(でも彼は)『いらない。自分に似たような子はいらない。自分が嫌いだ』って言うんですね。そのころ(夫は)『世界は人口が増えていて、増え続けると食糧難になる』って心配していて、『だから子供はいらない』とも。
(私は)『でもね、(将来)2人死ぬでしょ。2人死ぬから2人はいいんじゃないですか』って言って。それで『うっ』ってなって、私が勝ったんです。2人産んだのが、万作と万平」
いざ子供が産まれると、伊丹はそれまでの発言が嘘のように子煩悩になり、“子育て十三”モードになったという。
1977年には、『徹子の部屋』に5歳になる長男と2人で出演している。映像の中で、隣に座る息子を眺める伊丹の姿からは、気難しそうな映画監督の顔はまったく伺えない。
しばらくして、黒柳が伊丹に「その後どうですか?」と聞いたところ、「ここまで(1977年)は “子育て十三” がうまくいっていた。でも、もう途中でやめた。そういうふうにやってもなかなかうまくいかない」と語っていたという。
天才・伊丹十三も、子育てには苦労したようだ。