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【ねつ造でBPO審議入り】日テレ『月曜から夜ふかし』特番で「街頭インタビュー」通常どおり放送に疑問…垣間見えた存続への“苦肉の策”

『月曜から夜ふかし』のMCを務めるマツコ・デラックス(左)と村上信五
4月14日、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が、日本テレビ系のバラエティ番組『月曜から夜ふかし』の不適切な編集に関して、審議入りすることを発表した。
ただ、同日に放送された番組内容に疑問が寄せられている。
マツコ・デラックスと「SUPER EIGHT」の村上信五がMCを務める同番組は、世間でひそかに話題になっていることが書かれたカードを選び、カードの内容に関するVTRを見ながら、トークする内容。
【関連記事:『月曜から夜ふかし』テロップ捏造後も番組継続に疑問の声…「フリーのディレクターが」深刻な他責体質】
ほとんどが街頭インタビューのVTRをもとに構成されているが、3月24日の放送回であってはならないことが起きた。
「中国出身の女性の『あんまり中国にカラス飛んでるのがいない』という発言を紹介した後に『みんな食べてるから少ないです』『とにかく煮込んで食べて終わり』と、女性が続けて話したように編集したものが放送されました。
まるで“中国ではカラスを食べる”という印象を与えるような内容でしたが、3月27日、日本テレビが、実際に女性がそうした趣旨の発言をした事実はいっさいなかったことを発表したのです」(芸能記者)
女性が別の話題について話す場面を意図的に編集する「ねつ造」が発覚し、批判を集めることになった。
冒頭のように、BPOは、日本テレビに報告書と番組DVDを求め、《問題となっているインタビューは、女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について放送倫理上の問題が無かったかどうかを詳しく検証する必要があるとして審議入りを決めた》とコメントし、審議入りを発表した。
くしくも、この日の夜は『月曜から夜ふかし 日本の大大大問題 春の全国一斉調査2時間スペシャル』と題した、特番が放送された。Xでは、
《街頭インタビュー禁止にしたんじゃないの?なんか普通にやってるけど》
《街頭インタビュー止めるって言ってなかった?》
など、番組内での街頭インタビューに疑問を抱く声が聞こえている。この日の番組内容について、前出の芸能記者が説明する。
「3月31日におこなわれた日本テレビの定例社長会見で、福田博之社長が一連の騒動について謝罪し、問題発覚後、番組制作過程における街頭インタビューを中止したことを発表しました。
しかし、この日の放送では、青森県や秋田県、福岡県などでインタビューがおこなわれ、個性的な人の発言を紹介する様子を放送していたのです。
BPO審議入りが決まった日の放送で、問題の発端となった街頭インタビューを通常どおり放送したため、疑問を抱く人が多かったようです」(前出・芸能記者)
問題発覚後の3月31日の放送でも、“ねつ造編集”に関するテロップなどはないまま、“お家芸”ともいえる街頭インタビューの映像が流れた。今回のスペシャル版も、いつもと変わらないように見えるが、騒動の影響を感じる場面も見られた。
「問題発覚から1カ月も経っていないため、すでにおこなっていた街頭取材のストックが残っていたのかもしれません。
ただ、番組後半に流れた大阪の街頭インタビューでは、1月に放送された人の発言を振り返るなど、過去の映像を織りまぜていました。番組の根幹ともいえる企画が中止になったため、制作サイドも、苦肉の策として、“再放送”を選んだのでしょう。
次回、4月21日放送回の予告映像でも『蔵出しスペシャル』と題しており、再放送に近い内容になることが濃厚です」(同前)
2012年にスタートした番組は、2025年で13年めを迎える。人気番組の不祥事に、BPOはどのような判断を下すのか──。
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