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【フジテレビ問題】とんねるず・石橋貴明、“セクハラ謝罪”で再注目される“同性愛者差別キャラ”

2025年3月、MLB開幕戦を取材していたとんねるず・石橋貴明(写真・田中昭男)
中居正広の女性スキャンダルに端を発するフジテレビの一連の問題で、とんねるずの石橋貴明に批判が集まっている。第三者委員会が公表した「調査報告書」で“重要な類似案件”として記されたセクハラの当事者が石橋であると『週刊文春』に報じられたためだ。報道の内容をスポーツ紙記者が解説する。
「報告書によれば、今から10年ほど前、石橋さんはフジテレビの女性社員と個室で2人きりになった時に、突然下半身を露出したそうです。石橋さん本人は女性と会食した記憶はあるものの、セクハラ案件に関しては“深酒していたためか、覚えていないのが正直なところ”としながらも謝罪コメントを出しました」
石橋は4月3日に食道がんを公表し、病気療養のため芸能活動の休止を発表していた。報道時は手術後に集中治療室におり、その後一般病棟へ移ってから報道を知ったという。さらに、咽頭がんの併発も明らかにした。
【関連記事:石橋貴明、下半身露出めぐり「覚えはあります」謝罪発表で指摘される松本人志・中居正広との“手腕の差”】
病気療養中という事情はあるにせよ、石橋の釈明を“苦しい言い訳”ととらえたネットユーザーは多いようだ。さらに、X上では女性に対するセクハラ以外の“不適切な過去”も掘り返される事態となっている。
《ゲイをバカにしてた前歴もあったな》
《とんねるずは石橋の「保毛尾田保毛男」ネタがダメだった。勿論今だとアウトなのだが、同性愛者をネタにして、当時は皆受け入れていた。こんな悪質な笑いが通用していたほど、世の中は狂っていたのだ》
《見るのがおぞましかったです。家族が見てたけど。公開イジメ》
批判のやり玉にあがっているのは、石橋が『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)内のコントで演じたキャラクターの保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)だ。その内容を放送作家が解説する。
「保毛尾田保毛男は姉と暮らす39歳の公務員で、濃いヒゲの剃り跡と、ほっぺにピンク色のメイクを施したキャラクターです。当時からその言動が物議を醸していたのですが、2017年に番組の30周年スペシャルで“復活”すると批判が殺到し、フジテレビが“LGBT等をとりまく制度改正や社会状況について私共の認識が極めて不十分であったことを深く反省しております”と釈明と謝罪をおこないました」
X上では
《保毛尾田保毛男復活させて炎上した際に、とんねるずもフジテレビも自らが既に時代遅れになってる現実にちゃんと向き合っていればここまでハードランディングしなかったような気がする》
といった指摘も出ている。
「もちろん、保毛尾田保毛男の炎上規模は、今回のフジテレビ問題と比べれば非常に小さいものでした。当時フジテレビは謝罪したものの、表面的な対応にとどまっただけで、現代の人権感覚やコンプライアンスに対しきちんと向き合わなかったということでしょう」
やはり問題の根は深いーー。