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サンドウィッチマン『ワイドナショー』後継「散歩番組」の“いらぬ差別化”企画が大不評「いろいろ削減で」出演者も思わず漏らす“フジの苦境”

サンドウィッチマン
4月20日、狩野英孝と、伊達みきおと富澤たけしによるお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の冠バラエティ番組『かのサンド』(フジテレビ系)がスタートした。
日曜の朝に新たなスタートを切ったが、番組の“ある企画”に困惑の声があがっている。
サンドウィッチマンの2人が「終の棲家(ついのすみか)」を探す旅をテーマにした同番組は、進行役を狩野が務め、毎回、ひとつの街を取りあげ、その魅力を散歩しながら探索する“お散歩バラエティ”。
これまで、同じ時間帯で放送されていた番組とは一線を画す内容だ。
「2014年に、深夜放送から日曜の朝に移動した『ワイドナショー』が、この時間帯で11年間、放送されていました。開始当初から、『ダウンタウン』の松本人志さんがコメンテーターを務めることで注目を集めましたが、2023年3月に松本さんが卒業。東野幸治さんを中心に放送を継続したものの、2025年3月で終了となったのです。情報番組から散歩番組へと、大きく趣向を変えたといえます」(芸能記者)
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初回となるこの日は、狩野が下積み時代に住んでいた東京・東中野でロケがおこなわれた。
「ナレーターを鈴木京香さんが務め、狩野さんとサンドウィッチマンの3人が、エステ店やステーキハウス、製氷会社などを回りました。合間には、ゲストとしてお笑いコンビ『アルコ&ピース』の平子祐希さんと、朝日奈央さんが登場し、番組を盛り上げました」(同前)
日曜日の朝、ゆったりした雰囲気の“お散歩バラエティ”に癒される視聴者も多かったようだ。だがXでは、
《即興コントが番組の流れをぶち切ってる感じだ》
《日曜の朝にぼーっとしながら見るのに最適だった ただ、即興コントだけは要らないかな》
《ドラがなったらコント?はぁ?このメンツなら普通にやれば間違いないのにま〜た余計な要素つけてるよフジテレビ》
《即興コント失敗やろ、さっさと落ちいかな》
など、番組でおこなわれた“即興コント”に不満を抱く声が聞こえている。この企画は、番組のオリジナル要素としておこなわれたものだ。
「ロケ中にドラが鳴ったら即興コントをおこなう、というルールがあるのです。サンドウィッチマンは『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系)や『サンドのぼんやり〜ぬTV』(東北放送)など、すでに散歩番組に多数、出演しているので、通常の街ブラロケでは、どうしてもほかとの差異が出ません。
即興コントは、それを差別化する要素として取り入れたのだと思われますが、トークの途中、ドラが鳴ってコントをしたことで、会話の流れが途切れてしまい、うまくオチがないまま終わる場面も頻出しました。違和感を覚える人がいるのは当然です」(前出・芸能記者)
『かのサンド』が放送されるフジテレビは、元「SMAP」中居正広をめぐるトラブルによって、スポンサー離れが収まらず、厳しい経営状況が続いている。番組では、そんな現状を嘆くような場面も見られた。
「番組は、東中野の地下駐輪場の近くで撮影が始まりました。富澤さんが近くに撮影できそうな場所があることを指摘したところ、狩野さんが『場所によって許可が……』と、撮影に許可が必要なことを説明しました。伊達さんが『じゃあ(撮影許可を)取ればいいじゃないか』というと、狩野さんはあわてながら『いろいろと削減、削減で……いかせてください』と発言したのです。
一連の騒動で、フジテレビのドラマやバラエティ番組が、ロケの許可取りに難航していると複数のメディアで伝えられています。今回の放送では、明らかな影響は感じられませんでしたが、街ブラロケに支障をきたせば、即興コントのパートが増えるかもしれません」(同前)
『ワイドナショー』の後続番組として、息の長い“散歩バラエティ”になるか──。