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フジテレビ 中居正広の“反撃”と第三者委の主張が真っ向対立…「回答差し控える」もスポンサー離れ危機再来

“反撃”を開始した中居正広
5月12日、中居正広氏がフジテレビが報告した第三者委員会の「性暴力」認定に反論したことで、状況は泥沼化しつつある。
「中居さんの代理人弁護士が、調査報告書の『性暴力』認定について『極めて大きな問題がある』と反論。彼と被害女性との間にあった出来事について『暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されなかった』と主張しています。しかも約6時間のヒアリングに応じたにもかかわらず、その発言要旨がほとんど報告書に反映されていないと訴えています。特に大きな齟齬は、中居さんサイドは聞き取り調査を受けるうえで当初、守秘義務解除を提案していたというものです。報告書では中居さんが守秘義務解除に応じないと記されていましたから、これはまさに真っ向から対立する主張ですね」(芸能ジャーナリスト)
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この反論により、第三者委員会の調査手法と結論に矛盾があるのではないかとの疑問が浮上。フジテレビへの批判が再燃する事態を迎えている。実際にX上でもフジテレビへの呆れの声が噴出している。
《まさかの停波、倒産ありえるがな》
《フジテレビはスポンサーさらに戻らないかもな。どうすんだろ》
《こんなテレビ局にスポンサーは一生戻らない》
このように厳しい批判が相次いでいるのだ。広告代理店関係者は今後のフジテレビについてこう語る。
「昨年末に発覚した中居さんのスキャンダルが尾を引き、フジテレビは3月期の広告収入が233億円も減少し、201億円もの赤字を計上してしまいました。しかし3月末の第三者委員会による報告とともに経営陣の刷新も進み、徐々に出稿する企業も増えてきていたところです。それが今回の中居さんからの反撃で『第三者委員会の発表は何だったんだ』と、スポンサーはさらに様子見モードに入ってしまうかもしれません」
今回の中居の反論に対し、第三者委員会の竹内朗委員長、フジテレビはいずれも「回答は差し控える」と沈黙しているが、この対応も「説明責任を放棄している印象を与えかねない」と芸能プロ関係者は指摘する。
「中居さん側が証拠開示を求めていることからも、第三者委員会の調査内容を徹底的に検証する構えです。今後はフジテレビおよび第三者委員会による説明が不十分であればあるほど、逆に疑惑が深まる可能性が高く、問題の長期化が避けられなくなります」
そもそも1月に芸能界引退を表明した中居氏が、なぜ今になって反論に踏み切ったのか。芸能プロ関係者が推察する。
「中居さんは引退後も守秘義務で詳細を語れずにいましたが、第三者委員会の報告書で『性暴力』という強い言葉で認定されたことで、このまま黙っていては自身の名誉が永久に傷つけられると判断したのでしょう。引退してもなお反論せざるを得なかったということは、それだけ報告書の内容に納得できていないということでしょう。今後も粘り強い反論がおこなわれる可能性が高いです」
フジテレビの信頼回復への道のりは、より一層険しくなったと言えるだろう。