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『水ダウ』皿が飛び交う「寿司合戦」に寄せられた危機感…6700万円賠償請求された “すしペロ少年” の悪夢

ネットに拡散した “ペロペロ高校生” の動画
5月21日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で紹介された新競技「寿司合戦」が、一部から疑問視されている。
この新企画は、2組のお笑いコンビが回転すしで食べた皿をどれだけ積み上げられるかを競い合うバトル。特徴的なのは、相手の積み上げた皿を自分たちの皿を投げ当てて倒してもいいという、破天荒なルールだ。
さらに、わさび寿司を食べると3皿分としてカウントされ、うどんを完食すれば「丼」をゲット。これを投げれば皿よりも強力な “武器” として使える。
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「3試合おこなわれましたが、大食いバトルがメインになるかと思いきや、芸人同士で皿を投げ合う荒々しい場面がたびたび放送されました。
当然、実際の寿司店で収録されたわけではなく、回転ずしを模したセットがつくられ、スタジオ収録です。ただ、視聴者からは、食べ物や食器で “遊んでいる” という印象もあったようで、X上では批判的な声が殺到しています」(芸能記者)
実際、X上では
《危ないし行儀が悪すぎる》
《皿投げ大食いを見ててとても気分が悪かった》
《間違ったらBPO行き》
といった批判の声が出た。さらに多かったのは “とある危惧” だ。
「X上では、番組を見て『子供がマネするんじゃないか』と心配する声が非常に多かった印象です。そもそも安価な回転ずし店には未成年のグループなども訪れやすく、子供が起こすマナー違反やトラブルがかつて、たびたび問題視されてきましたからね」(同)
とくに2023年には、加害者にとっても、店側にとっても “悪夢” のような事件が起きている。
「“寿司ペロ少年” ですね。ことの発端は2023年1月29日、SNSにアップされた1本の動画です。そこには、岐阜県内の回転寿司チェーン『スシロー』のボックス席に座った金髪の少年が、備えつけの醤油の差し口や未使用の湯呑みを舐めまわして元の位置に戻したり、回転レーン上の寿司に、指につけた唾液を何度も擦りつけたりする様子が映っていました。
動画が拡散されると、ネットは大炎上。一時的に『スシロー』の株価が暴落しました。その結果、同店は少年にたいして約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴しました」(同)
本誌は事件直後、少年の自宅を訪れて、母親に話を聞いている。
「今回は、もう……。みなさんにご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございませんでした」
記者が質問する前に、深々と頭を下げながら、そう切り出した母親。その様子は憔悴しきっていた。
「もともと、回転ずし店で皿を高く積み上げ、“大食い” を自慢するような写真をSNSに投稿する人たちはたくさんいます。そう考えると、たとえば2席に分かれて、少年グループ同士で『寿司合戦』の企画をまねて皿を投げ合うなんてことが実際に起こりかねません。
“寿司ペロ少年” の裁判は、最終的に調停が成立しましたが、本人にはなんの得にもならないのに、悪ふざけで人生を変えるほどの重い責任を背負うことになりました。
こうした記憶が残っている以上、多くの人が『寿司合戦』に危機感をいただくのは当然ですよ」(ネットライター)
くれぐれもマネをしてはいけない。