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今田美桜『あんぱん』ヒロイン結婚で「幼なじみ設定」に視聴者モヤモヤ…主要人物の “退場ラッシュ” で募る不安

『あんぱん』ヒロインの今田美桜
5月28日、今田美桜がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』で、ヒロインの結婚が描かれた。物語に大きな変化があったが、“オリジナル設定” に疑問を抱く視聴者もいるようだ。
国民的アニメ『それいけ! アンパンマン』の原作者のやなせたかし氏と、妻の暢(のぶ)さんをモデルにした同作は、かつて何者でもなかった2人が、あらゆる困難を乗り越え、人気作にたどり着くまでを描いた物語。
主人公・朝田のぶを今田が、彼女の幼なじみでのちに夫となる柳井嵩役を北村匠海が演じている。
女子師範学校を卒業して、教師として働ていたヒロインだが、大きな転機が訪れた。
「5月23日の放送回で、中島歩さんが演じる、のぶに思いを寄せていた大型貨物船の機関士・若松次郎のプロポーズを承諾し、結婚に至ったのです。28日には、2人が家族だけで結婚式をおこなう様子が描かれました。この回以降、オープニングのタイトルバックで、のぶの姓が朝田から若松に変わり、SNSでも注目を集めましたね」(スポーツ紙記者)
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お見合いで結ばれた新婚夫婦の微笑ましいやりとりに癒される視聴者も多かったことだろう。ただ、ヒロインの結婚をめぐる展開に関して、Xでは
《しかしなんで嵩とのぶを幼馴染設定にしたかなぁ》
《いっそ嵩を主人公にして幼馴染の女の子と生涯の伴侶になる女性は別人にした方が良かったのでは?振っておきながら後に再婚ってどういう心境なんだと思ってしまいそうだよ》
《やっぱりのぶと嵩の幼馴染設定と、このタイミングで嵩にそういう思いがあるという創作部分がノイズなんだよなぁ》
など、のぶと嵩の “幼なじみ設定” に疑問を抱く声が見受けられる。やなせ氏の夫婦の絆をモデルにした今作だが、現実と異なる部分があるという。
「史実では、やなせさんと暢さんは幼なじみではなく、大人になって高知新聞社で同僚として知り合っています。暢さんは戦前に別の男性と結婚したものの、病死して死別し、戦後にやなせさんと出会い、再婚しました。
その点、ドラマでは、物語序盤から出会う幼なじみ同士であるうえ、嵩がのぶに思いを寄せており、彼女に自分の気持ちを伝えようとする場面も見られました」(芸能記者)
28日の放送では、嵩が朝田家の前を通りかかった際、のぶの結婚を知り、意気消沈する場面があった。嵩の切ない気持ちが描かれたが、この先の展開が注視されたようだ。
「のぶと嵩がのちに結婚するのは既定路線のため、現在の夫である次郎とは何らかの形で別れることになるでしょう。ただ、のぶは、嵩の好意を知ってか知らずか、次郎と結婚して一度 “振る” 形になったので、現在の夫と別れて、嵩を選べば、乗り換えたような印象を与えかねません。
史実であれば、そもそも大人になるまで面識がなかったため、ここに来て幼なじみというオリジナル設定が、物語にうまく作用するのか疑問を持たれたのでしょう」(前出・芸能記者)
のぶのパートナーとなった次郎は、仕事で家を空けることが多いものの、妻への気遣いを絶やさない心優しい人物として描かれている。ただ、懸念されることもあるという。
「『あんぱん』は登場人物が亡くなる描写も少なくありません。とくに、家族思いな、のぶの父親役を演じた加瀬亮さん、嵩の最大の理解者だった伯父役を演じた竹野内豊さんと、心優しい人物との別れが続き、主要人物の “退場” ラッシュが続いています。
嵩と結ばれる前に、次郎も不幸に見舞われるのではないかと感じる人もいるようです。つらい別れが続くことに不安を抱えるのも無理ないでしょう」(前出・芸能記者)
あくまで、史実をモデルにしたフィクションではあるが……。