
78歳となったビートたけし(左)は、長嶋茂雄さんの訃報に追悼コメントを寄せた
6月3日、「ミスタープロ野球」こと読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんが、肺炎のため東京都内の病院で死去した。89歳だった。
「ON」コンビとして、巨人でともに活躍したソフトバンクの王貞治球団会長は同日、読売新聞本社で会見をおこない「こういう日は来るが、いちばん来てほしくない人に来てしまった」と悲痛の表情で語り、記者から「かけたい言葉」を問われると「『ありがとうございました』と、その言葉ですべてを表せると思う」と語った。
また、1976年に巨人へ加入し、監督だった長嶋氏のもとでプレーをした張本勲氏も「残念で仕方ありません。私にとっては大切な存在でした」と哀悼のコメントを発表している。
「芸能界からもコメントが寄せられていますが、雑誌やテレビの対談、芸能人チームと名球会チームの野球対決などを通じて長嶋氏と親交が深かった、ビートたけしさんのコメントが涙を誘います。
野球少年だったたけしさんは、公式サイトで《いずれこの日が来るとは覚悟していたが、実際にそうなってみると気が抜けた感じがしてしょうがない。長嶋さんは、同じ時代を生きた神のような存在だった。物心ついて野球に目覚めてから数十年、ファンという感情以上のあこがれを持っていたし、その存在をずっと意識し、活躍にいつも励まされる思いだった。本当にショックだ》と悼みました」(芸能記者)
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そうしたなか、記事中で紹介されたたけしの「年齢」を見て、SNSでは「そんな歳になっていたのか」と驚きの声が上がっている。
Xにも
《たけしさんも78歳かぁ》
《世界の北野もそんな高齢なのか、とビックリしたわ》
《長嶋茂雄が享年89歳で北野たけしが現在78歳》
などのポストが寄せられているが、ほかにも追悼コメントを出した著名人たちの年齢を見てみると、フリーアナウンサーの徳光和夫が84歳、タレントの関根勤が71歳、シンガーソングライターのさだまさしが73歳。昭和から活躍するエンタメ界のスターたちの“高齢化”に、世間から同じような驚きの声があがっている。
「一世を風靡したお笑い番組『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)がスタートしたのは1981年です。それからたけしさんは、1980年代以降、お笑い界を牽引し、時代を駆け抜けてきました。
また、たけしさんと同じく昭和のお笑いスターで、野球にも造詣の深い萩本欽一さんは84歳。5月26日に放送された『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞グランドチャンピオン大会in万博』(日本テレビ系)で司会を務めましたが、声に力がなく、SNSで心配や応援のメッセージが見受けられました。テレビで活躍していることで、あまり気にすることがないベテラン勢の年齢ですが、こうした際にあらためて知り、驚くことが多いのです」(前出・芸能記者)
“永久に不滅”の功績を持つだけに、失われる悲しみは大きい。