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「処分甘い」フジテレビ 中居正広トラブル発端の社員を降格処分も世論反発“2人を合流させない”可能性

女性とのトラブルが報じられた中居正広
ようやく、自浄作用が働いたといえるのか――。
6月5日、フジテレビは中居正広が起こした元アナウンサー女性とのトラブルに関連し、「第三者委員会の調査報告書」に記載された一部のフジテレビ社員への処分を発表した。
「特に注目が集まったのは、元編成制作局編成部長のB氏についてですね。B氏は、中居さんと非常に近しい関係で、一連のトラブルが起きるきっかけとなった食事会をセッティングした人物。事件後もフジテレビ側の窓口として中居さんとやり取りを重ねていたことがわかっています」
フジテレビはホームページ上で「懲戒処分等について」と題する文書を発表し、B氏の行為の概要と処分の理由を説明している。
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「B氏には4つの非違行為(就業規則等に違反する行為)があったとしているようです。1つめは、中居さんから被害者である女性Aに現金及びその他の見舞品を届ける、中居氏に番組出演者の弁護士を紹介するなどの二次加害行為。
2つめは2021年12月18日にホテルで行われた飲み会でのハラスメント事案。3つめも同様に番組出演者との飲み会でハラスメントが起きた事案。4つめは後輩の女性社員を飲みに誘い、キスをするなどのハラスメント行為です。
1つめの事案が、いわゆる中居氏性加害疑惑に直接的に関連している事案ですね。B氏は同じ社員である被害女性の立場に寄り添うことなく、中居さん側に立ち、メールを削除するなど“隠蔽工作”までおこなっていたと批判を受けてます。2つめの飲み会も中居氏が関わったものです。3つ目は女子アナ接待でハラスメントが起きた事例。4つ目はB氏自らがセクハラを行っています」(前出・記者)
フジテレビは、これらの事案に関して「上記各行為に退職勧告や懲戒解雇を科すことが相当とされる事情は認められなかった」として、非違行為の1~3に関して降職(4段階)、4に対して懲戒休職(1カ月間)という判断を下した。
B氏がきっかけとなったともいえる今回の騒動。フジテレビの経営そのものを揺るがしかねない事件に発展したわけで、B氏が厳罰に処されると予想した人は多かったようだ。Xでは今回の“甘い処分”に非難が殺到している。
《解雇じゃないのにビックリ》
《フジテレビ、処分甘すぎ》
《「懲戒免職」して提訴が妥当だろ。甘すぎ》
《これは組織を守るための処分だね》
芸能ジャーナリストはこう分析する。
「あくまで“性暴力”そのものは中居さんがおこなったこと。B氏は業務上、大物タレントを全力で接待するなど気を遣っていただけともいえるので、フジ側もこれぐらいの処分が限界だと考えたのではないでしょうか。もしも無理に懲戒解雇した場合、不当解雇だとして逆に訴えられる可能性もあります。懲戒解雇という処分は非常にハードルが高いですからね」」
また、“別の意図”もあるという。
「要するに会社に残して“首に鈴をつける”という考え方でしょう。B氏は中居さんをはじめ非常に幅広い人脈を持っています。もし会社を出て行った場合、今度は外部で何をしゃべるかわかりません。B氏はすでに50歳を越えていますし、“退職金も払うから定年までおとなしくしていてくれ”ということではないでしょうか。最悪のパターンは、会社を飛び出して“性暴力認定”に納得していない中居さんと合流することですよ。どんな言い分でも中居さんには一定のファンはついてきますから、その側近ともいえるB氏はフジにとって目障りな存在になるともいえるでしょう」
5日には同社前社長・港浩一氏と元専務・大多亮氏を提訴することを発表したフジテレビ。中居をめぐるトラブルは、発覚からすでに半年を経過した。問題に関与した面々の処分は決まりつつあるが、いずれも世間が納得できるものとは言い難い。フジテレビの苦難は、さらに続きそうだ。