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自称「おもしろいのに仕事がない」モノマネでブレイクした58歳ベテラン芸人、不動産会社に週5日勤務の“現在”

ドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)の金八先生のものまねなどでおなじみの芸人・三又又三。これまで数多くの芸人から“クズエピソード”を披露されてきた。最近はメディアで見かける機会があまりなくなっていた三又の近況が、6月7日に放送されたABEMAの密着ドキュメンタリー『NO MAKE』で明かされ、話題となっている。
「番組では、現在58歳の三又さんが、千葉県船橋市にある不動産会社で週5日、働いていることが明かされ、その勤務ぶりと素顔に密着する様子が放送されました。三又さんは企画開発部に所属し、将来、有望な土地を見つけて買う『土地の仕入れ』作業を担当。直属の上司は30歳年下、三又さんは働き出してから2〜3カ月で、ストレスから頭に帯状疱疹ができたといいます。
この会社で働くようになったのは、収入面で賃貸契約ができず、ホテルを転々とする暮らしをしていた三又さんに、知り合いだった社長が声をかけてくれたのがきっかけだったそうです。また、働き出したことで『初めてパソコンをさわった』という三又さんは、『免許、持ってない、宅建、持ってない、パソコン、いじれない。それでも雇ってくれる会社、もう感謝しかないですよね』と、しみじみと語りました」(芸能記者)
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会社への思いを語る三又だが、その仕事ぶりに対する同僚からの評価は「パソコンにさわっているふりをして煙草を吸う」、「すぐキレる。たまに情緒不安定になる。暇さえあれば下ネタばっかり言ってる」、「ずっとは座ってない。座ると寝ちゃう」など、かなり辛辣だ。社長にいたっては「お金もいっぱい貸してますよ」と、三又にお金まで貸していることを明かしつつも「ただ、いちばんムードメーカーなので」と三又の人柄を評価している様子だ。
「一方で、三又の“いいところ”を聞かれた同僚たちは『メンタルが強い。人と仲よくいかなくても、コミュニケーションを取っていく』、『いるだけで雰囲気は和やかになる』、『しゃべりがすごいので、お客さんと近づくレベルは早い』などと語りました。やはり、芸人として培ってきたコミュニケーション能力の高さが、仕事に役立っているようです。とくに、三又さんがブレイクするきっかけとなったネタ番組『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)世代の客には、武田鉄矢のギャグを披露して心を開いてもらうなど、独自のアドバンテージを発揮できているようです」(同前)
還暦を前に、まったく新しい世界に飛び込んだ三又の現状に、X上では、
《年齢もキャリアも越えて働く姿が素直にかっこいい。笑いの現場を離れても、人間力で輝ける。これも“人生のステージ”なんだなあ》
と評価する声もある一方で、
《PC触るフリしてタバコ吸う 居眠り この時点でクズの素行変わってなくて草》
《常にサボることしか考えない男》
《笑いで食えないの驚き たけしの脛でもかじって延命するスタイルに見えたがそんな甘くないのか》
など、厳しい声も多くあがっている。
「三又さんは、過去に本人が経営していたバーで『ぼったくられた』と芸人仲間から苦情が噴出したり、宮迫博之さんから借金をしているにもかかわらず、雑誌の取材で『借金はありません』と虚偽の発言をしたりするなど、笑えないレベルのエピソードが多くあります。にもかかわらず、なぜか故・志村けんさん、ビートたけしさん、松本人志さんら大物芸人からかわいがられてきたことでも知られています。
しかし、志村さんは亡くなり、たけしさんはオフィス北野を離れ、松本さんはいまだに本格的に復帰しておらず、三又さんを取り巻く状況は大きく変わりました。また、兄を白血病で亡くしている三又さんは、両親が他界し、結婚もしていないため『天涯孤独』と語っています。そんなときに声をかけてくれたこの不動産会社の社長には強い恩義を感じているようです。
一方で、プライドの高さから『クズ芸人』と呼ばれることに強い抵抗があることも告白。現在の悩みとして、『俺、いま、めちゃくちゃおもしろいのに、そこと、お笑いの仕事が比例してない』『“はあ、ダメだ。俺、おもしろくない”だったら辞めてますけど、おもしろいんだもん』と、自分の芸への自信を見せていました。芸人としても、まだまだあきらめていないようです」(前出・芸能記者)
番組内では、芸人として「還暦ブレイク」を目指しているとも語った三又だが、その道は険しい。
「三又さんのお笑いのスタイルが、はたして令和の時代にあっているのかどうか微妙です。いわゆる“クズ芸人枠”は、すでに空気階段の鈴木もぐらさんなど若手、中堅芸人で占められていますし、錦鯉の2人のような、オジサンのかわいげもあまり感じません。ブレイクするのはかなりたいへんでしょう。三又さんは現在、宅建の取得を目指して努力をしているそうなので『不動産芸人』という武器を身に着けられるかどうかではないでしょうか」
はたして復活できるのかーー。