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藤島ジュリー景子氏が書籍出版 広がる波紋、語られる嵐との“本当の関係”に複雑なファンの胸中

2026年春の解散コンサートを発表した「嵐」
6月10日、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の代表取締役・藤島ジュリー景子氏が、半生を語った本を出版することがわかった。『Last Interview-藤島ジュリー景子との47時間-』と題された書籍は、聞き手・書き手を小説家の早見和真氏が担当し、7月18日に出版される。
新潮社から出版される同書は、現在、新潮社のホームページで一部が試し読みできる。冒頭には、2023年に問題となった、旧ジャニーズ事務所の性加害問題で批判を浴びたジュリー氏の素顔や、家族との関係など、これまで語られてこなかった事実を語った、40時間を超えるインタビューをまとめた内容となっていることが記されている。
「目次をみると、序章と終章のほか12の章に分かれており、それぞれインタビューした日付と、質問がタイトルとして書かれています。そのなかでもひときわ注目が集まったのは、四章に書かれている“『嵐』との出会いについて”の部分。長年にわたって嵐を支えてきたジュリーさんでしたが、書籍でその“本当の関係性”について語ることに賛否が巻き起こったのです」(芸能ジャーナリスト)
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実際にX上には、
《いつまでも嵐との繋がり強調すんな》
《嵐の話題なんて彼らに迷惑かかるとは考えないのかな》
といった批判的な声があがる一方、
《ジュリーさんが居なければきっと、今の嵐は居ない》
《嵐とジュリーさんの絆は固かったんだなと思う》
《嵐を語る上でジュリーさんは切っても切れない関係だもの》
と、彼女の功績を讃える声も多く集まっている。
ジュリー氏は、嵐の下積み時代からマネジメントに携わってきた。たしかに、嵐が国民的アイドルへ上り詰めた背景には、ジュリー氏の力があったといっても過言ではない。
「ジュリー氏は、旧ジャニーズ事務所の設立者である故・ジャニー喜多川氏が大切にしてきた“ショー”という形を受け継ぎ、嵐のコンサートにも反映させていました。彼らの高いクオリティのコンサート演出は、ジュリー氏だからできたこと。さらに、嵐が強い人気を誇る理由のひとつでもある、メンバーの仲のよさは、事務所の家族のような運営方針が反映されてのことでしょう。ジュリー氏がジャニー氏から方針を継承したことで、彼らのグループの団結感にもつながったともいえるでしょう」(前出・芸能ジャーナリスト)
2019年、嵐のデビュー20周年記念に発売されたベスト盤『5x20 All the BEST!! 1999-2019』は、約330万枚を売り上げ、同年のトップセラーアルバム賞を日本のアーティストで初受賞という快挙を達成した。さらに、事務所のなかで、旧国立競技場でのライブ開催の最多記録をたたき出すなど、その実績はすさまじいものがある。
「今回の書籍のなかにも記されていましたが、嵐がデビュー後、なかなか目が出なかった時期、彼らのために『J Storm』というレコード会社を立ち上げたのもジュリー氏でした。嵐が売れた転機には、彼女の存在が大きく関与していたんです。
とはいえ、ジャニー喜多川氏は世界でも類を見ない性加害事件を起こし、多くの方を傷つけました。同じ経営陣として、ジュリー氏が負うべき社会的な責任も非常に大きく、そんな嵐の“育ての親”に対して、ファンは複雑な感情を抱いているのでしょう」(同前)
ジュリー氏の言葉が、日本の芸能史において貴重な資料となるのは間違いなさそうだ。