
フジテレビ公式ホームページより
《様々な情報をお伝えする立場にある者として極めて不適切な行動であったことを、深く反省しております》
《信頼を損なう結果となり、ことばでは尽くせぬほどの後悔と恥ずかしさを感じております》
6月11日、フジテレビは同局社員の山本賢太アナウンサーが、かつてオンラインカジノを利用していたことを公表。山本アナも冒頭のコメントを出して謝罪した。
「山本アナは2021年4月の入社です。性格は陽気でお調子者、物怖じするということもなく、バラエティ番組ではお笑い芸人たちにイジられ、まるでタレントのようでした。ニュース原稿を読むアナウンサーという印象は薄かったですね。
2024年には、先輩の杉原千尋アナとの半同棲疑惑が報道され、それを受け、フジテレビのYouTubeで山本アナと杉原アナが出演した“謝罪風動画”を公開。『ふざけすぎ』などと視聴者からひんしゅくを買っていました」(芸能記者)
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山本アナは現在、レギュラー出演している昼のバラエティ番組『ぽかぽか』を休み、進行役を担当しているバラエティ番組『発掘! スタートアップ ヒロミのおはようミーティング』も初回放送以降は出演していない。
フジは「事実関係を確認し、就業規則にのっとり厳正に対処する」としているが、処分はまだ出されていないようだ。
「オンラインカジノを利用したきっかけと期間、賭けた金額などの本人聴取はほぼ終わっていると聞いています。しかし、オンラインカジノをめぐっては、現役プロ野球選手が書類送検されるなど、警察当局も厳しい対応をとっていますから、フジテレビも軽々に社内処分を下せないようです」(同前)
山本アナは今後、処分次第では厳しい道をたどることは容易に想像できるが、過去に同局在職中、トラブルを起こしたアナウンサーはどのような結末に至ったのだろうか。
「やはり、フジを去る決断をしたアナウンサーが目立ちます。2005年、ジャニーズ事務所(当時)のグループ『NEWS』の未成年メンバーと飲酒をした菊間千乃(ゆきの)さんは、全番組を降板して自宅謹慎を命じられた後に自主退社。アナウンサー時代から通っていたロースクールを経て、弁護士になっています。
スポーツ実況のエースだった長坂哲夫さんは2009年、女性スタッフにセクハラをしたことで懲戒処分を受け、アナウンス室副部長職から総務局へ異動、2022年に早期退職者募集に応募、退社しました。
長谷川豊さんは2012年、業務でニューヨークに滞在中、『経費を不正使用した』と指摘され、降格処分を受けました。ただし、長谷川さんは『必要な費用を仮払いで受け取り、後に精算するという慣習があり、横領ではない』と否定。2013年に自主退職して、現在はフリーアナウンサーとして活躍しています」(同前)
一方で、会社に残るアナウンサーもいる。
「2008年、局が主催したイベントでコンパニオンだった女性と不倫関係になった渡辺和洋アナは、女性をオーディションに参加させるため、経費で往復航空券を購入していた疑惑もあって『戒告処分』を受けました。ただし退社はせず、現在もフジテレビの局アナとして活動しています」(同前)
ただし、「当時といまでは状況が違う」と、芸能記者が続ける。
「フジテレビは、2024年末に噴出した、中居正広さんと元アナウンサーへの性的トラブルをめぐっての対応で、世間からもう批判を浴び、その影響はCMの激減など、いまも続いています。フジにとって、スポンサーの信頼回復はいまもっとも重要な課題。そのなかでまたも飛び出したスキャンダルを、軽い処分で済ますわけにはいかない、というのが大方の見方です。場合によっては、会社に居場所がなくなるような重い処分が下される可能性があります」
X上でも《フジは不祥事ばっかやな》《不祥事のデパートかね?》と、相次ぐ醜聞に厳しい声が寄せられている。
山本は《今後、同じ過ちを繰り返すことのないよう、自らを厳しく律してまいります》と襟を正す意思を示しているが、フジの看板にさらなる泥を塗ってしまったのは、消しようがない事実だ。