
『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』に出演する石井亮二アナウンサー
まだ6月だというのに、真夏の暑さに見舞われた日本列島。いつも以上に気象情報が気になるが、連日「お天気」の話題で盛り上がっている番組がある。TBS系で放送されている『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』だ。
『ゴゴスマ』は、2015年から全国放送されているワイドショー。石井亮二アナが司会をつとめ、コメンテーターとして古舘伊知郎や東国原英夫、大久保佳代子らが出演している。
「午後のワイドショーといえば、かつては『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の独壇場でした。しかし、『ゴゴスマ』がそこに参戦してライバル関係に。そして、2024年度の平均視聴率では、個人全体2.5%、世帯4.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、NHKを含む同時間帯の単独トップとなりました。つまり、『ミヤネ屋』を逆転したわけです。関東で放送が始まって10年めの快挙でした」(テレビ関係者)
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なぜ逆転できたのか?
「要因のひとつが、MCの差と言われています。『ミヤネ屋』の宮根誠司さんに対し、石井アナの好感度が高いのです。
また、両番組には放送内容にも大きな違いがあります。それは天気を扱う時間です。もちろん『ミヤネ屋』でも天気ネタはありますが、『ゴゴスマ』は段違いに長いという傾向があります。
番組冒頭から1時間以上、天気ネタしかやらないときも少なくありません。このような “物量作戦” で人気を博すようになりました」(同前)
そのため、Xには『ゴゴスマ』に対し
《いつまで天気情報やってんだよ!いい加減にしろ!》
《ゴゴスマ、いつも以上に天気ばかり。暑い暑い暑い暑い…みんな知ってることを。他に伝えることないのかよ》
などのツッコミが毎日のようにみられるのだ。
「ワイドショーはザッピングしながら視聴する人が多いのですが、天気の話題のときはチャンネルを変える人が少ないというのは、テレビ業界の常識です。お天気ワイドショーと揶揄されても、『ゴゴスマ』の視聴率が好調なのはその証でしょう。
実際、2024年度の『ゴゴスマ』で、関東地区でもっとも高い視聴率を記録したのは、2024年8月16日の放送です。この日の報道では、関東を直撃した台風7号の情報をメインで伝え、世帯視聴率は7.4%でした」(同)
6月18日放送の『ゴゴスマ』は、13時55分の番組冒頭から天気の話題。各地からの中継や、熱中症・日焼け対策の情報などを入れつつ、天気の話題は15時5分まで続いた。
その後は「SNSロマンス詐欺」などいくつかの話題を扱ったが、15時27分から再び天気に逆戻りし、15時49分の番組終了まで続いた。114分の放送時間のうち、天気以外の話題はわずか20分ほど。なんと8割近くを天気に割いたことになる。
一方の『ミヤネ屋』も13時55時から同様に天気の話題に。ただし、14時29分から別の話題に移っている。
まさに「お天気ワイドショー」の面目躍如なのだった。