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『初恋DOGs』深田恭子が主人公でもヒロインでもない “脇役” を演じるのは23年ぶり…主人公・清原果耶の恋のライバルに?

深田恭子
あまり騒がれていないが、今期のドラマで、ある俳優に大きな異変が起きている。深田恭子がTBS系の火曜ドラマ『初恋DOGs』に出演中なのだが、主人公でもヒロインでもないのだ。
彼女がレギュラー出演する民放・連ドラで、主演でも2番手キャストでもないのは、実に23年ぶり。田村正和主演で飯島直子、中谷美紀、広末涼子と並んで4姉妹の4女を演じた『おとうさん』(2002年/TBS系)以来なのである。
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2021年から適応障害で長期休養し、復帰後も仕事のペースを落としていたため、出演シーンがピンポイントで体調への負担が少ないということで、脇役のオファーも快諾したということだろうが、主人公でもヒロインでもない深田恭子はかなりレア。
深田は1998年放送の『神様、もう少しだけ』(フジテレビ系)で大ブレイクし、それからはほとんど主演や2番手キャストを務めており、『おとうさん』は例外的だった。そういった背景を踏まえると、今回の『初恋DOGs』出演は彼女の役者人生の大きなターニングポイントとなりそうだ。
■深田恭子が演じるのは “三角関係” 外の脇役
『初恋DOGs』は清原果耶が主演を務め、成田凌と韓国俳優ナ・イヌが共演する三角関係を描いたラブストーリー。
散歩中に愛犬同士が一目惚れしたことがきっかけで、偶然出会った弁護士・花村愛子(清原)と獣医・白崎快(成田)。当初、愛子は快を敬遠していたが、彼の動物への愛情や真摯な姿勢を垣間見て、心を許していく。
そして、深田恭子が演じるのはドッグカフェ店長の宮瀬優香。いい女ゆえにフェロモンを振り撒いているが、本人は無自覚で、情に厚く周囲から慕われる姐さんタイプだ。
第1話の出演シーンは多くなかったが、快とは学生時代にボランティア活動で知り合って以来の仲で、彼の過去の恋に関わりを持っている模様。たとえば、快が長年片想いしているのが優香だとか、その逆で優香が快に想いを寄せているといった設定も考えられる。
このように、主人公・愛子のライバルキャラになる可能性もあるので、本作のキーパーソンになるのは間違いないだろう。
■「深田恭子×火曜ドラマ」はヒットの法則?
深田のテレビドラマ出演は、2023年7月期に福原遥とダブル主演した『18/40 ~ふたりなら夢も恋も~』以来の2年ぶり。この『18/40』も、今回と同じくTBS系の火曜ドラマ枠だったのだが、深田はこの枠ととても縁が深い。
火曜ドラマは2016年に社会現象を巻き起こした『逃げるは恥だが役に立つ』を放送していた枠で、恋愛ドラマに固定されていた時期が長かったため、“恋愛ドラマ枠” という印象が強い。
そんな火曜ドラマ枠で、深田は『ダメな私に恋してください』(2016年)、『初めて恋をした日に読む話』(2019年)、そして『18/40』といった恋愛ドラマで主演してきた経緯がある。
要するに「深田恭子×火曜ドラマ×恋愛もの」は手堅いヒットコンテンツとなっており、今回の『初恋DOGs』は、彼女が主演ではないものの、その方程式に則った作品というわけだ。
■主人公やヒロインにこだわらないのは英断
さらにさかのぼるなら、深田が15歳のときにヒロインに抜擢された『神様、もう少しだけ』(1998年、フジテレビ系)は、最終回に視聴率28.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録する大ヒット作となったが、これも恋愛ものだった。
その後も1999年に『to Heart ~恋して死にたい~』(TBS系)、2001年に『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』(TBS系)、2002年に『First Love』(TBS系)、2004年に『南くんの恋人』(テレビ朝日系)など、数々の恋愛ドラマのヒロインを務めている。
深田は “恋愛ドラマの第一人者” と言っても過言ではないわけだが、そのうえで、主人公やヒロインにこだわらなくなったのは、役の幅が増えるしオファーもしやすくなるため、深田恭子の俳優人生においてプラスになるのは間違いないだろう。
『初恋DOGs』では脇にまわっているとはいえ、主要キャラの恋愛に関わっていくポジションのようなので、火曜ドラマに帰還した彼女に期待大。どのようにストーリーにかかわり、どう恋愛を搔き回してくれるのか、注目である。