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古舘伊知郎氏 TBS山本恵里伽アナの“参政党批判”に「何一つ悪いこと言ってない」擁護も根強い批判

TBS・山本恵里伽アナウンサー(TBSアナウンサー公式Instagramより)
7月23日までに、フリーアナウンサー古舘伊知郎氏が自身のYouTubeチャンネル『古舘伊知郎チャンネル』を更新。TBS系報道番組『報道特集』における、同局の山本恵里伽アナウンサーの発言について言及したが、その発言が注目されている。
「『報道特集』は7月12日の放送で、各政党の外国人政策について報道。特に、参政党の“日本人ファースト”というキャッチコピーや、外国人を排斥するような言葉がSNS上で飛び交っている現状を伝えました。その後、山本アナが『自分の1票がひょっとしたら、そういった身近な人たちの暮らしを脅かすものになるかもしれない。これまで以上に想像力をもって、投票しなければいけない』など外国籍の人への差別を危惧する私見を述べると議論が巻き起こりました。“日本人ファースト”は、参政党のキャッチコピーですから、一連の山本アナの発言は公平性に欠けるなどと、様々な声が飛び交っていました」(テレビ局関係者)
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古舘氏は、YouTubeの中で一連の騒動について、「山本恵里伽アナ、何一つ悪くない。いいこと言ったじゃないかと私は思っています」と発言。日本で働く外国人労働者が多数いる中、差別的な言動が飛び交う現状に警鐘を鳴らしたことに理解を示した。さらに、局アナは“原稿を読んでいればいい”という理屈にも触れ、「アナウンサーは自分の意見を言っちゃいけないんだ。アナウンサーがそういうこと言ったら100%アウトだ、というようなことを言っている人もいます。私は違うと。僕の意見です」と、アナウンサーが私見を述べることについて持論を示した。
古舘氏の発言に対し、X上では多くの賛否が寄せられた。なかでも、論点は“そこじゃない”と指摘する声が目立つ。
《選挙中、選挙番組で明らかに特定政党を批判するお気持ち表明していいわけねーだろが》
《問題なのは選挙期間中だよ》
《いやだから、選挙期間中に言うなっつってんの》
山本アナの発言がなされたのがあくまで選挙中であったこと、さらには選挙内容を取り上げた直後だったことが問題だという指摘がなされている。
「放送法第4条には、『政治的に公平であること』と明記されています。公的な放送の“顔”となるアナウンサーはもちろん、番組側の方針も、放送法に従う必要があります。ただ、この“公平性”については未だに議論の続く問題で、同条は各局が自主的に守るべき倫理規範という見方もあります。少なくともアナウンサーの発言だけで公平性そのものが揺らぐことはないと思いますが……」(前出・テレビ局関係者)
番組放送後、参政党は「著しく公平性・中立性を欠いた内容だった」と抗議。番組側は「この報道には、有権者に判断材料を示すという高い公共性、公益性がある」との考えを主張したものの、同党はBPOの放送人権委員会に申し立てを行う意向を表明した。
前出・テレビ局関係者はこう語る。
「TBSアナウンサー公式Instagramでは、7月1日に山本アナが投稿しています。そこには、今もなお彼女の発言への批判や、真意を求める声が殺到。1000件以上ものコメントが集まっており、騒動は未だ鎮火していないのが現状です。古舘さんもその現状への助け舟を出す意図での発言だったかもしれませんが、この論争はまだまだ続きそうですね」
実りある議論がおこなわれることを願うばかりだ……。