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「日テレじゃなくて横山くんに寄付したい」視聴者本音、『24時間テレビ』ランナー横山裕の好感度が急上昇

チャリティーマラソンを走る横山裕
8月30日から放送された『24時間テレビ48 愛は地球を救う』(日本テレビ系)。SNSで大炎上を繰り返した昨年よりは、よくも悪くも全体的におとなしい印象で、視聴率は11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と全48回中38位と低調な数字に。しかし、毎年のように批判されるマラソン企画が今年は盛り上がった。
「今年のランナーだったSUPER EIGHTの横山裕さんがゴールした20時45分に瞬間最高世帯視聴率は25.4%を記録。注目度が高かったことを物語っています」(芸能記者)
昨年はお笑い芸人のやす子が雨の中を爆走。ゴールの東京国技館前400メートル地点で沿道の観客男性から胸を触られたように見える場面などもあり、大炎上した。今年は伴走ランナーを1名増員して10人態勢で徹底ガード。最後まで無事に走りきった。
「横山さんは自身の経験にまつわる“子供の貧困問題”をテーマにしていました。幼少時に両親が離婚し、母についていった横山さん。母が再婚しますが、義父との折り合いが悪い状態から再度の離婚、そして母がガンで急死。中学を卒業した横山さんは建設会社に就職し、自身の生活と施設に預けられた幼い弟ふたりを支えるため、必死で働いたのです。こうした事情についてはすでに公にしていましたが、今回のマラソン挑戦で多くの人に注目され、話題となりました」(前出・記者)
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番組終了時点で集まった、目的別募金の総額は7億40万8600円。昨年より約2億円多い数字となった。
「“感動ポルノ”批判されることが多かった『24時間テレビ』ですが、今回の横山さんのエピソードは視聴者の琴線に触れたようです。多くの人が物価高に苦しむ中、募金額が前年を上回り、ゴールデンの視聴率も20%を超えた。日本テレビ的には万々歳でしょう」(前出・記者)
Xでは横山への好感度がうなぎのぼり状態に。
《日テレじゃなくて横山くんに寄付したい 横山くんならちゃんと必要なところに届きそう》
《横山裕くん、幼い頃からこんなに苦労していたなんて全く知らなかった。様々な理由で施設にいる子供たちに純粋な気持ちで『綺麗事とかどう思われてもいい。誰がなんと言っても走ります』って言葉がマジでカッコよかった》
《横山くんはシンプルに凄いな 自分だったら逆立ちしてもできない 心から尊敬に値する》
と、“横山くん”がトレンド入りし、多くの“感動の声”が書き込まれていた。
「今回は好感度の高いタレントパワーと、個人のエピソードとの相乗効果で大団円を迎えた形です。しかし、連日35度以上を記録する都内の酷暑の中、長距離マラソンをする危険性は払拭されていません。来年以後、開催時期も含めてマラソンをやる意義についてはまだまだ議論が続くでしょうね」(前出・記者)
めでたしめでたし、とはいかないようだ。