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藤井風が『Mステ』初登場「渋谷ゲリラライブ」「記者会見設定」規格外演出の数々、地元CMソングまで披露したファンサ精神

藤井風
シンガーソングライターの藤井風が、9月5日放送の『ミュージックステーション(Mステ)』(テレビ朝日系)に初登場。ユニークなキャラクターと規格外の斬新な演出が、大きな話題を呼んでいる。
「2020年、『何なんw』でメジャーデビューを果たした藤井さんですが、『Mステ』は今回が初出演。トップバッターとして披露したのは、6月にリリースした楽曲『Hachiko』でした。モノクロームで統一されたスタジオに、金髪、純白のコート、薄いサングラス姿で現れ、背中には、日輪にも車輪にも見える巨大な円形のオブジェを背負っていました」(音楽ジャーナリスト)
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藤井が歌いはじめてから約2分後、映像はいきなり切り替わる。
「オープニングの歌唱シーンから一転、舞台は渋谷のスクランブル交差点へ。黒一色の衣装に身を包んだ藤井さんが、走るオープンバスの上から生中継で熱唱していたのです。しかも、周囲のビルの大型モニターには、先ほどのスタジオ映像が次々と映し出され、街じゅうの画面が、すべて彼の歌う姿で埋め尽くされていました。
つまり、オープニングのスタジオ映像は事前収録で、彼が映る大型モニターをバックに“生の藤井風”がコラボするという、大胆な演出だったのです」(同前)
渋谷でのゲリラライブ状態から幕を開けた藤井の演出。想像を超えるサプライズは視聴者のド肝を抜いたが、その後も驚きの仕掛けが続いた。
「藤井さんはもう1曲、披露するため、放送開始から約35分後、『Mステ』のスタジオに登場しました。この日、リリースされたニューアルバム『Prema』から、同名の表題曲をパフォーマンスしました。ステージ中央には、マイクと『Fujii Kaze』と書かれた名前プレートが置かれた演説台が設けられ、さながら記者会見のような趣向でした。
曲の間奏になると、スタジオのフロアにいたテレビ朝日の弘中綾香アナ、リポーターの阿部祐二さんらから質問が投げかけられたのです。まず、弘中アナから『イヌ派ですか? ネコ派ですか?』と聞かれた藤井さんは、『どっちもかわいい』としながら、最後には『どちらかというと、ゾウ!』と回答しました。
続いて阿部さんから『今日のパンツの色は?』という質問が飛び、それに対し『今日は“Prema”ということで、アルバムジャケットのような黄ばんだ黄色を穿いてます!』と即答していました。本当なのか冗談なのか分からない回答をすると、再びそのまま歌い始めたのです」(同前)
こうして、番組のトリを飾った藤井。藤井に始まり、藤井に終わった圧巻のパフォーマンスに、Xは大いにわいた。
《藤井風、なんだこの演出は!》
《なんだあれすごすぎる、まじですごかった》
《ちょっと深呼吸する時間ください 》
《一人だけ別次元》
周囲を巻き込む独自の世界観を展開しつつも、気さくな人柄が垣間見えた場面もあったという。
「スタジオには、11人組ガールズグループ『ME:I』のRINON(村上璃杏)さんもいたのですが、同じ岡山県出身という縁で、彼女から『ドラッグストアの“ザグザグ”の歌を歌えますか?』と、突然のリクエストがあったのです。ザグザグは、岡山に本社を構えるドラッグストアのチェーン店なのですが、藤井さんは少し照れながらも歌い出し、RINONさんも合わせてデュエットしていました。スタジオは手拍子で盛り上がり、温かい空気に包まれました。すると藤井さんは、サービスで、同じく中国地方を中心に展開する『スーパードラッグひまわり』のCMソングまで披露したのです」
規格外の演出からサービス精神旺盛な対応まで、唯一無二の“風”が吹き荒れた夜になった。