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春風亭昇太「落語家が弟子を取るのは理不尽」と思っていたけど…

エンタメ・アイドル 投稿日:2018.05.19 20:00FLASH編集部

春風亭昇太「落語家が弟子を取るのは理不尽」と思っていたけど…

 

 落語家の春風亭昇太が、5月4日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した。

 

 現在弟子が9人いるという昇太。番組では「落語家にとって弟子を取るって面倒なことばかりなんです。得なことが1つもない」と発言する。

 

 昇太によると、無料で弟子に一から落語の指導をし、その上、ご飯も食べさせなければならず、育てば1人のライバルを作り出すため、もともと弟子を取ることに関して「理不尽」だと考えていた。

 

 この考えを改めたのは、三遊亭小遊三の「お前も(春風亭)柳昇師匠に取ってもらったんだから取りなさい」の一言だった。昇太は柳昇について「うちの師匠は、(弟子志願者が)来たら即取ってたんですよ」と語る。

 

 柳昇本人も、2002年に『徹子の部屋』に出演した際には、「弟子18人に孫弟子9人になっちゃって。私はね、来るとすぐ取っちゃうんです。カミさんは怒るし、娘は怒るし、弟子は怒るしでね(笑)」と説明している。

 

 昇太は師匠についてこう振り返る。

 

「すごく飄々としているんですけど、お客さんを楽しませることに関して、ものすごく明確な(意思を持っていた)。

 

 トリとかとっても(普通の落語家は)大きなネタとかやりたがるんです。うちの師匠はそんなこと関係なく、軽いネタでも小さいネタでもお客さんが喜びそうなネタをやる。

 

 だからプロの噺家のファンが多かった」

 

 ちなみに柳昇は、亡くなる前の病床でも、体調がいい日には弟子に稽古をつけていたという。昇太は「飄々として優しくて、落語家としての意志の強い人でしたね」と懐かしんだ。

 

 春風亭柳昇に弟子入りすることになったきっかけについて、昇太は2016年9月1日付けの「ほぼ日刊イトイ新聞」でこう明かしている。

 

「ぼくが大学生のころ、はじめて寄席に行ったら師匠が出てきて、最初は、なにをしゃべってるかよく分かんなかったんです。すごく滑舌が悪くて、ホワホワホワホワ言ってるんです。『この人、なんなのかな』と思いました。

 

 でも、聞いているうちに、おもしろいなと思いはじめて、一度そう思うと、そのあとは、なにもかもがおもしろく聞こえちゃうんです。あれはすごいと思いましたね」

 

 春風亭昇太も、自身を魅了した師匠のスタイルを受け継ぎ、弟子の育成に力を入れる日々のようだ。

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