若林 うーん。意外といなくて。アドバイスしにくい後輩だなと自分でも思うし、自分しか信じてないんです(笑)。
ーー40代は中間管理職世代。お世話になった上司的な芸能人はいる?
春日 (事務所の先輩の)はなわさんや、先輩のじゅんごさんというピン芸人の方ですね。もう10年以上前ですが、それまでは何か言われても「ちょっと待ってくださいよ!」と、若手芸人的な返しをしていたんですが、「春日はそういうのをいったんやめて、とりあえずやってみろ」と。それが今に繫がっているかもしれません。
ーーラジオでしゃべる際に意識していること、気をつけていることは?
若林 何もないんですよね(笑)。テレビはアイドルの若いコが言ったよくわからない話も、スマッシュが決まるまで聞いてみるとか気をつけてますけど。
この前、自分のラジオを聴き返してみたんですけど、ヤバいヤツがしゃべってる! と。「俺ヤバいっすね」とスタッフに言ったら、「やっと気づいた!」って(笑)。
ラジオはそれでいいと思ってはいるんですけど、あまりにおかしな内容のない話だったので心配になって……。反省しました。
ーーこれから迎える40代と、『オールナイトニッポン』10周年を経て、今後のオードリーは?
若林 テレビの仕事は自分でコントロールできない部分があって。だって俺が三菱さんのCMに!? って思うじゃないですか(笑)。30代半ばまではお笑い色が強い、カッコいいタイプの芸人になりたいという理想像があった。
30代はそれがなくなった10年でもあり、得意なことが見えてきた10年でもありますね。そう考えると、自分でコントロールができるのはラジオと漫才だけなので、それが軸になるなと。
今の漫才の形は、春日という人間ができることを……と突きつめていって出来た形なんですが、この10年でいろいろ経験したから、春日ができることが増えちゃった。この前、「成長するな!」って怒ったんです(笑)。
だから漫才は、“春日にできること” というのを頭の中で狭めずに考え直してみようと思ってるところです。
春日 そろそろラジオで話す内容は変えていきたいですね。年相応の話をしたいじゃないですか、「子供が〜」とか。10年後もラジオをやれてて、同じ取材を受けたとして、まだコサージュ(行きつけのキャバクラ)や風呂なしアパートの話をしてたらさすがにヤバいですから(笑)。
※『オードリーのオールナイトニッポン』では、6月9日の青森公演を皮切りに、2019年3月2日の日本武道館公演まで、全国のリスナーに会いに行く番組イベントを敢行
(週刊FLASH 2018年5月29日号)