エンタメ・アイドル
木村拓哉「GYAO!」の新CMで見せたコミカルぶりに期待
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.07.31 16:00 最終更新日:2018.07.31 16:00
7月27日から一部(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌)でオンエアされている「GYAO(ギャオ)!」の新CMで、木村拓哉がこれまでにないコミカルな一面を見せている。
中世ヨーロッパのような世界観のなかで、木村演じる「ギヤ王」は長髪、黒い革パンツにマント、ロングブーツという出で立ちの王さま。無料動画が大好きで、どんなときでも携帯電話を放さず動画を見ているという設定なのだ。
木村のどこが「これまでにないコミカルな一面」かというと、松明が焚かれた長い廊下を木村扮したギヤ王が颯爽と歩いていくシーン。
家臣たちが「王様……」と何度も呼び掛けるが、何かに夢中になって、取り合わない。今一度、家臣が「お話がっ!」と叫ぶと、ようやくギヤ王は振り向いて「動画見てから」と答える。そして、イタズラっぽい目でじっとこちらを見て、ニヤリと笑うのだ。
なんということのないシーンなのだが、ヒゲをたくわえた木村の表情は見ているこちら側が、思わずクスッとしてしまうほどチャーミングと言っていい。
木村はこれまで連ドラの主演を29本、つまり29通りの役を演じてきたが、どこにも見せてこなかった “ニヤリ” なのだ。木村は役を楽しんでいると同時に、変わろうとしているようにも見える。
GYAO!新CM「KING OF 無料動画『ギヤ王』発表会」は、CMオンエア2日前に、木村拓哉が登場して行われた。
会見はいつになく、穏やかな雰囲気と笑いに包まれていた。
木村は「長い廊下に本当の火を燃やして松明を灯して、柱にしろ、王座にしろ、『これCMですよね』と疑いたくなるほどのセットでした」と映画のような本格的なセットだったと言う。
また、ギヤ王に変身するにあたり、「髪の毛は総ウィッグです。重量がけっこうあって、毛先に鉄のビーズがずらーとあって、振り返るだけでバチバチバチって音がなるんです」と、笑いを交えて秘話を明かした。
さらに、ヒゲに関しても「撮影の1週間前からシェービングしないようにしていた。現場で “ギヤ王” を作ってみて、剃る、剃らないは現場で判断してもらおうと思ったんです。最終的には、そのままでということになった」と、自前のヒゲになったことを明かし、役作りのこだわりにも触れた。
CMのオンエアを記念して、木村に背丈よりも大きな「ギヤ王」の肖像画が贈呈された。木村は「えっ、贈呈!?」と驚いた表情で、「ありがとうございます。しっかり受け取らせていただいて、この肖像画をそのまま(CMの)撮影クルーの美術さんのほうにお渡しします。この肖像画は次のギヤ王に登場すると思います」と、丁寧に断るとともに、次回作への期待感もしっかりPRした。
ところが、司会者が「ぜひ持ち帰って大広間に飾ってください」と薦めると、木村は「いや、うちにはこの肖像画を飾る大広間はないです!」とまたまた断る。
それでも司会者が「じゃあ、玄関にでも飾ってください」と食い下がると、木村は「玄関にこれがあったら怖くないですか? 魔除けじゃないんだから」と、真剣に答え、そのやり取りに会場は爆笑となった。
これまで、木村の会見と言うと、少なくともピリピリ感が漂っていた。今回は、まったくピリピリ感はなく、むしろ会場のマスコミ陣をクスクスさせる木村の軽快な受け答えに好感を持った。
コミカルな一面は、変わろうとしているのか、役の幅が一つ増えたのか、楽しみな一面だ。(写真・文/芸能レポーター川内天子)