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日本一慕われる男「関根勤」若い芸人はみんな身内です!

エンタメ・アイドル 投稿日:2018.08.09 06:00FLASH編集部

日本一慕われる男「関根勤」若い芸人はみんな身内です!

 

 上司や指導者のパワハラが社会問題になっているいま、正反対の振舞いで後輩と前進し続けてきた関根勤。彼のお笑い術には、今日求められる年長者の矜持が潜んでいた。後輩から日本一慕われる男・関根にインタビューした。

 

●後輩は身内であり尊敬の対象

 

「僕は末っ子で甘やかされて育ったので、食べ物の好き嫌いが激しくて。小学生のときには、大正生まれの先生によく居残りさせられてました。そのブルーな気持ちをチャラにするために観ていたのがお笑い番組。

 

 だから芸人さんは尊敬の対象。若い人がお笑いの世界に入ってきてくれただけで、身内の気分になっちゃうんです。お笑い全体が好きですから、よっぽどのことがない限り受け入れますね」

 

●オールスター感謝祭で残した留守番電話

 

「『オールスター感謝祭』(TBS系)を観ていると、3列めにベテラン芸人がいて、最前列に旬の若手役者がいたりする。そんなときは、『なんだよ、おい。ドラマってそんなに視聴率取ってないだろう』って思うことも。だから逆に、芸人が頑張ってると嬉しくなっちゃうんです。

 

 あるとき、キャイ~ンが1列めにいたんですよ。生放送の番組だから天野が電話に出るわけないんだけど、嬉しすぎて『俺たちの悔しさを晴らしてくれたな!』って留守電に吹き込んでおきました。芸人って下に見られてるんです。好感度タレントは芸人ばかりなのにね」

 

●短所は長所で隠せる

 

「『カンコンキンシアター』の劇団で一緒にやる場合は、メンバーのおもしろいところを引き出したい、いちばん輝ける角度にスポットを当てたい、という気持ちがあります。長所を伸ばせば短所が目立たなくなる。もし僕が褒めることで、後輩たちの糧になるんだったら、いくらでも褒めるし、正直にポジティブな感想を伝えたいですね」

 

●「さっきの犯人って次男っぽいですね」

 

「出演者として求められることは、バランスだと思っています。『世界まる見え! テレビ特捜部』(日本テレビ系)にゲスト出演したとき、VTRを観て、たけしさんがツッコめるところは全部指摘されちゃって。

 

 だから僕は『さっきのVTRの犯人って次男っぽいですね』ってまったく関係ないことを言ったんです。するとMCの所さんがツッコんでくれた。

 

 番組全体を考えて、誰も言わないコメントをニッチ産業みたいに探してきました。発想を変えてみたのが、いい結果になりましたね」

 

●「短距離を5年やった山口百恵さん」

 

「番組の出演者としてもうひとつ。僕は一般人の方を傷つけるのが嫌なんです。ある番組に、少し下半身が太い女性が出演したときには、『山口百恵さんが陸上の短距離を5年やった感じですね』ってたとえました。百恵さんに似てるってことで悪い気はしないでしょう。コーティング術ですね」

 

●身内だから切磋琢磨できる

 

「飯尾くんに言ったことがあります。『俺には萩本(欽一)さんのように、プロデュース力もキャスティング力もない。悪いけど、申し訳ないけど、自分で頑張ってくれ』と。僕にできることは、カンコンキンの舞台に出てもらって、一緒に切磋琢磨することくらいです」

 

 そんな関根のお笑い、芸人愛が凝縮された舞台『カンコンキンシアター』の稽古に追われる日々だ。

 

「エログロが入るから、小学生には刺激が強いかな。センスのいい子だったら、小学4年生から大丈夫です(笑)」

 

せきねつとむ 
1953年8月21日生まれ 東京都出身 日本大学法学部在学中の1974年に、『ぎんざNOW!』(TBS系)のコーナー「素人コメディアン道場」で初代チャンピオンに。デビュー以来、レギュラー番組出演が絶えたことがなく、現在は『ミライ☆モンスター』(フジテレビ系)、『東京クラッソ!NEO』(TOKYO MX)など4本に出演中。座長を務める劇団「カンコンキンシアター 」(8月10日~19日・東京グローブ座)を公演

 

(週刊FLASH 2018年8月7日号)

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