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キングオブコントで優勝「ハナコ」コンビ結成までの紆余曲折
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.09.29 11:00 最終更新日:2018.10.03 17:21
9月22日に行われたコント日本一を決める「キングオブコント2018」で、見事優勝したハナコ。菊田竜大、秋山寛貴、岡部大の3人組だ。ハナコ結成までの秘話を、元芸人のインタビューマン山下が聞き出した!
――大学の先輩にひょっこりはんさんがいるんですよね?
岡部「そうなんですよ。早稲田大学のお笑いサークル(お笑い工房LUDO)で、1つ上の代の幹事長が宮下さん(ひょこりはん)でした。家の最寄り駅が一緒だったのもあって、多いときは週5日ぐらい会ってました。宮下さんの家に行って鍋して、ゲームして、そのまま寝て、大学行ってみたいな感じでした(笑)」
――ひょこりはんさんとコントをやったことはありますか?
岡部「あります。2人ではないですが、4人のコントを宮下さんがネタを書いてやりました。そのユニットで、大学のお笑いサークル日本一を決める大会(お笑いD-1グランプリ2010)の団体戦で優勝しました。僕の4つ下には、にゃんこスターのアンゴラ村長もいました」
――トリオを組んで4年ですけど、皆さん芸歴は8年ですよね。組む前の4年間はどんな感じだったんですか?
秋山「僕と菊田がコンビで、岡部が別のコンビをやってました。養成所を卒業した際、岡部のコンビは事務所に所属できたエリート組だったんです。でも僕らのコンビは所属できなくて。オーディションライブに2年ぐらい通って、なんとか事務所には所属できたんですが、ライブで結果が残せず、苦しんでました」
岡部「僕のコンビは、もともと漫才をやってたんですが、僕はコントをやりたくて。でもコントはうまくいかなかったんです。それで『俺はキングオブコントで優勝したいから』という理由で解散したんですよ。
そこから1年ぐらい誰とも組まずにいて、どうしようかなと思ってるときに、菊田がちょうどご飯に誘ってくれて。そのとき菊田が『誰かコンビを組みたいやついないの?』って聞いてきたので、「お前らと一緒にやりたい」って言いました。そしたら菊田に「それはちょっとごめんなさい」って断られて(笑)」
――えーー! 何で断ったんですか?
菊田「やっぱり、人って変化を恐れるもので……」
――いやいや、秋山さんは結果が残せず、苦しんでいたって言ってましたやん!
菊田「僕は秋山と、うまくいってると思ってたんですよ」
――そうなんですね。じゃあ岡部さんに一緒にやってと言われたときに、「うまくいってる俺たちの邪魔をしないでくれ」って思ったんですね(笑)。じぁあ、それからどうなったんですか?
岡部「このままじゃ、うやむやになっちゃうと思って、その場で『秋山にも申し込んでみるわ』って電話したんです。そしたら秋山はすぐに『いいよ』って言ってくれて……。
でも実は、そのあと秋山が言ったことが、ずっと遺恨を残しているんです。秋山が『いいよ』って言った後、『2人で? それとも3人で?』って(笑)」
――うわー! 秋山さんは菊田さんと解散して岡部さんと組むという考えもあったんですね(笑)
菊田「そこ笑うところじゃないですよ(笑)。僕にとっては笑えない話ですから」
――すいません。失礼しました(笑)。
岡部「僕は『いや3人でぜひやらせてくれ』って」
――それはよかったです。でも秋山さんと菊田さんの間に遺恨は残りますね。
秋山「僕はトリオを組むって発想が一切なかったので。でも岡部が『トリオがいいと思う』と言ったので、それに乗っかったらキングオブコント優勝という結果が得られたんで。岡部のナイス判断ですね」
――でも、秋山さんは、菊田さんを切り離す選択も考えていたわけですから、裏切りが……。
秋山「いや、僕は菊田とのコンビを4年間うまくいかずに悩んでいたのに、菊田はそれにまったく気づいてないんですから。そら裏切りますよ(笑)」
――それで秋山さんのOKが出たんで、菊田さんも納得してトリオ結成となったんですね。
菊田「いえ、僕はまだ渋ってました(笑)」
――え! それでも認めなかったんですか?
岡部「ひと月ぐらい、お試し期間がありました(笑)」
――岡部さんは1カ月間、契約社員だったんですね(笑)。
岡部「はい。1カ月後に本契約を勝ち取りました(笑)」
ハナコ誕生にいたるまで、まさかこんなドラマが隠されていたとは……。