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【ヒット夜明け前】間寛平のギャグが『サウスポー』を生んだ

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.09.30 11:00 最終更新日:2018.09.30 11:00

【ヒット夜明け前】間寛平のギャグが『サウスポー』を生んだ

 

 間寛平さんと言えば、吉本新喜劇の元座長で「アへアへアへ~」「かい~の」など多数のギャグを持つ大物芸人。しかし、新喜劇の代名詞ともいえるギャグを、最初はまったくやっていなかったという。そんな寛平さんが、どのようにしてギャグのヒットを飛ばしたのか。

 

「ある日の新喜劇の出番で、俺は芸が何にもできなかったから舞台で暴れてたんよ。そしたら、当時、よく共演してた木村進にめちゃくちゃどつかれて、ボロボロの状態になって……。そのとき思わず『まっけっそ~』って言うたんや。ほんならそれがドーン! とウケたわけ。これが一発目の俺のギャグやねん」

 

 ギャグをやろうとか、このボケを言ってみようとか、そんなことはまったく考えず、たまたま出た言葉が初めてのギャグとなったのだ。

 

「それからなんかやられたら、『まっけっそ~』言うて。完璧に負けてるのに『まっけっそ~』っていうのがウケて、そのギャグが人気になってん」

 

 この寛平さんの初めてのギャグには、さらに、とんでもない逸話が隠されていた。

 

「その当時、西川きよしさんが関西ローカルの歌番組の司会をやっていて、東京から森進一さんや錦野旦さんとかが来ててん。

 

 ちょうど関西で俺の『まっけっそ~』がめっちゃ流行ってたから、その人たちが東京に持って帰って『まっけっそ~』を東京でもやってくれたんよ。

 

 ほんで作詞家の阿久悠さんがそれを見て、ピンクレディーの『サウスポー』の歌詞に使ってん」

 

『サウスポー』の歌詞「負けそう、負けそう」は寛平さんのギャグを引用したというのだ。そして、次にできたギャグも驚きだ。

 

「『おまえ宇宙人みたいやな』って言われて『誰がつけたかインベーダー ビッビビビッビッビッビッ』ってやってたら、あのインベーダーゲームが流行ってきたんや」

 

 1978年に発売され、当時大流行したゲーム「スペースインベーダー」よりも先にギャグをやっていたのだ。

 

 実は、「アへアへアへアへ~」「かい~の」など代表的なギャグのほとんどは、とっさに出た言葉からだという。

 

「俺がじいさん役のとき、相手役の人に『ちゃんと着ろよ』と言われ、着物を着せてもらうねん。そのときにそいつが俺の股間のところで後ろから帯をこすってくるから、俺が『アへアへアへ~』っていうたらウケて(笑)。

 

『かい~の』も、舞台上で自分のセリフが来るのを待ってたのよ。そしたらお尻がかゆくなってきて……それで手でかいたらお客さんにバレるから、わからないようにセットの柱にお尻をこすりつけててん。ほんなら隣の池乃めだかさんが『何してんの?』って言うてきたから『かい~の』っていうたらドーンとウケたんや。それで、これいけるやんってなったんよ(笑)」

 

 寛平さんの「ヒット夜明け前」は、笑えるエピソード満載だ。

 

●写真・文/インタビューマン山下
 1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも、2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー

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