9月中旬のとある夜。東京・原宿のレストランに姿を現したのは、女優の石原さとみ(31)だ。
黒いジャケットに黒いパンツ、トップスやカバン、靴にいたるまで全身黒のドレスアップで向かった先は、主演の夏ドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)の打ち上げパーティだった。
人目を気にしてか、出演陣の中で一人だけ従業員通用口から会場入りした石原だが、到着するや、スタッフに声をかけ、挨拶をしながら笑顔を見せた。
ドラマの脚本を手掛けたのは、ヒットメイカー・野島伸司氏(55)。石原の相手役には銀杏BOYZの峯田和伸(40)を迎え、鳴り物入りでスタートしたドラマだったが、視聴率はふるわなかった。
「第1話では2桁スタートと好発進を切ったが、中盤からは平均視聴率でシングルが続いてしまった。石原にイメージに影響が出ないといいが…」(キー局関係者)
だが、ドラマ出演に向けひと一倍の努力を積んでいた人物こそ、主演の石原だ。
「華道界の令嬢という役どころを演じるため、出演にあたり所作の猛特訓を積んだという。
さらに、石原演じる主人公の自宅豪邸のロケ場所は、関東近郊の重要文化財指定の建物。文化財保護の観点から、クーラーは設置されていなかった。さらに着物を着ての撮影という、地獄のような暑さを乗り越えながら、見事に演じきっていた」(制作関係者)
試練の夏を乗り越えた、石原の次の活躍が楽しみだ。