2012年、R-1ぐらんぷり優勝の多田健二(ボケ)と、R-1ぐらんぷり決勝に5度出場している善し(つっこみ)の実力者同士が組んだCOWCOW。今回、結成25周年を記念して単独ライブをおこなう彼らを、旧知の仲だという元芸人、インタビューマン山下が直撃した。
——今年25周年の単独ライブをやるんですよね?
多田「はい。今回は今までのネタの集大成という感じです。過去のネタと最近のネタで、いま一番自分たちがやりたいネタを出し切るという感じです」
——ベストアルバムといった感じですか?
善し「いわゆるバリバリのベストアルバムというわけでもないんですよ。ベストアルバムって、ベストと言いながらも『このシングル知らんけどな』っていうのがあるじゃないですか?(笑)」
——確かにありますね。「こんな曲、シングルカットしてたっけ?」みたいな(笑)。
善し「そうです。ライブでしかやってないネタも多いので、そういったネタもやります」
——COWCOWは、単独ライブを10年連続で開催してますが、善しさんはダウンタウンの松本人志さんの誕生会で「善し劇団」を5年くらい開催してますよね。僕も毎年観劇しています。
善し「同期の元芸人の作家に、毎年頼まれるんですよ」
——最初は、松本さんが『北の国から』(フジテレビ系)が好きなので、サプライズで善しさんが田中邦衛さんに扮して誕生ケーキを持って登場してました。次の年は、自分の子供を純と蛍役にして寸劇を……毎年進化してますね?
善し「そうなんですよ。松本さんの誕生日が9月ですけど、毎年5月ぐらいから何をやるか考えているんです(笑)」
——去年からとうとう蛍役が本物の中嶋朋子さんになりましたからね。毎回どうやって、お芝居の内容を考えたりしてるんですか?
善し「今年は7月ぐらいに、中嶋さんの方からメールで『今回はこういうのがやりたいんですよ』と連絡がありまして」
——2カ月前に? 準備期間が単独ライブレベルじゃないですか?
善し「そうなんです。中嶋さんが、ちょっとした芝居の流れを送って来てくれて、『ありがとうございます。じゃあ僕も考えます』って言って僕も案を送って。そしたら中嶋さんが『じぁ、こうしません?』みたいなメールのやり取りを2カ月(笑)」
——中嶋さんが『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に出演した際、本番までけっこう待つと言ってましたが、どこで待ってるんですか?
善し「控え室もないので、誕生日会場の裏にある外のベンチです(笑)。そこで着替えや稽古とかもしてました。今年は中嶋さんの本当の息子さんまで参加していただいて、どんどん豪華になってます。20年後は歌舞伎座の舞台でやりますから(笑)」
※11月17日にルミネtheよしもとで、12月9日になんばグランド花月で「COWCOW 25th LIVE」が開催されます。