「お笑いって、言ったらいま、ひな壇芸人の様式美みたいなもの。『こうやったら、こうやって、こう落とすのがお笑いやろ』みたいな。『ここはこうやろ』みたいなのあるじゃないですか」
2018年11月28日、ラジオ番組『中田敦彦のオールナイトニッポンPremium』(ニッッポン放送)で、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦が、「お笑いをアップデートする」をテーマに語った。
「『その空気を読んで、こう落とす』みたいな。集団プレイのサッカーが、上手く構築され過ぎてて。逆につまらないみたいな。
蛭子(能収)さんがロケ行って、鉄火丼がめちゃくちゃ美味いっていう港町の丼屋とか行って、普通にカレー食って帰ってきたりするでしょ。『いや、そこは鉄火丼でしょ』って」
蛭子といえば、空気を読まないことで有名だ。8月28日放送のラジオ番組『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)でも、雨上がり決死隊の宮迫博之が、蛭子の言動に「喉蹴ったろか」と思うほど激怒した過去があると告白していたほど。
「空気を読む、調整する。ツッコむ、フォローするっていう、その芸達者が、もうよしとされてきたわけですよ。だから、ぶっ壊したことをやるしかないでしょ」
中田のお笑いのアップデート論。その理想は、蛭子のような空気を読まないお笑いのようだ。