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坂上忍からみのもんたまで「大物司会者」の姿勢に背筋がピン

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.01.04 06:00 最終更新日:2019.01.04 06:00

坂上忍からみのもんたまで「大物司会者」の姿勢に背筋がピン

 

【笑福亭鶴瓶編/制作会社ディレクターA氏】

 

「20年くらい前に鶴瓶さんから、『いい番組を作ろ思うたら、スタッフのみんなも楽しまなあかんよ』と言われました。この言葉が、僕の仕事に対する思いの根っこです。出演者もスタッフも鶴瓶さんのこの言葉で家族になれました。

 

 別番組では、後輩のADが3日間の徹夜でふらふらになり、スタジオのセットを壊してしまったんです。そのときも鶴瓶さんが『誰か、このスタッフを寝かせてあげて』と笑いにしてくれました」

 


【久米宏/放送作家・野尻靖之氏】

 

「『ニュースステーション』の終了から数年後。司会を担当された番組で、久米さんが制作陣との打ち合わせ後、僕たち放送作家のところに来て、苦笑しながら『テレビの人間と話しても、つまらない。テレビのことしか考えていないからね』と呟いた。

 

 ニュースや時事ネタを扱うとき、独自の視点やコメントにこだわる久米さん。視聴率至上主義で、ついわかりやすさを追い求めてしまうテレビマンへの痛烈なひと言だった。

 

 僕は『テレビの常識にとらわれず、常に斬新な発想をしなければ!』と肝に銘じた」

 


みのもんた編/メディア・ワン代表取締役・奥村健太氏】

 

「TBSの新番組『朝ズバッ!』(2005年~2014年)の立ち上げが決まって、みのさんとスタッフが初顔合わせをしたときのことだ。

 

 彼が白紙のA4ペーパーを持って、昨日起きたニュースや出来事を詳細に話しはじめた。さもそこに情報がみっちりと記載されたフリップがあるかのように。

 

『これはイケる!』。スタッフ全員の脳裏に豆電球が光った。現在のワイドショーや情報番組では欠かせない、フリップボードショーの原型が生まれた瞬間だった。そこでみのさんが『画がないものは、しゃべればいいんだよ』と言い放った。

 

 その後、VTR主体だったワイドショーは、フリップや大ボードで説明することが主流に。ちなみにそのあとの、みのさんの白紙を持ってのしゃべりは、延々1時間にわたった」

 


(週刊FLASH 2018年12月11日号)

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