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ゆにばーす「M-1決勝で最下位」痛恨の失敗をいま振り返る

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.28 16:00 最終更新日:2019.05.31 16:20

ゆにばーす「M-1決勝で最下位」痛恨の失敗をいま振り返る

 

 ボケ担当のはら(29)とツッコミ担当の川瀬名人(34)からなる、お笑いコンビの「ゆにばーす」。

 

 はらはメイクテクニックがすごく、整形級の詐欺メイクが話題になって本まで出版してしまった。一方、川瀬名人は『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で優勝したら芸人をやめると公言するほどM-1に人生をかけている。

 

 

 ゆにばーすは、2017年にM-1決勝に初出場して7位。翌2018年は並々ならぬ思いで挑んだものの、結果は最下位の10位に終わってしまった。最下位に終わって半年がたった今だからこそ話せる、当時の気持ちを吐露してもらった。

 

――去年の漫才の全国ツアーで、お客さんからアンケートをとって一番人気だったネタをM-1でやらなかったとコメントしてましたが、何でですか?

 

川瀬 M-1のネタを決めるとき、自分の肌感覚を最後に信じてしまった。自分を信じて後悔した珍しいパターンですね(笑)。

 

――確かに。「自分を信じてやったんで後悔はありません!」みたいなのはよく聞きますもんね(笑)。はらさんはネタのチョイスに異論はなかったんですか?

 

はら 決勝でやったネタは、仕上がりがよいもので、とても素晴らしかったので、川瀬と同じ気持ちだったんです。ライブでやってもこれは大丈夫と思ったんですが、いざやったら2人とも足元をすくわれました。

 

川瀬 足元どころではなかったですけどね(笑)。

 

――M-1決勝のとき、最初の方で川瀬さんがモゴモゴと噛んでいましたが、緊張してしまったんですか?

 

川瀬 ハハハ(笑)。そうですね、人生で一番焦りましたね。こんな大舞台で、あんなに噛んだ奴は歴史上いないっていうぐらい噛みました。しかも最初に噛んで死ぬほど焦っているのに、ファーストボケが激すべるという……エマージェンシー(非常事態)ですよ(笑)。

 

――結果は10位で最下位に沈みましたが、落ち込んだんじゃないですか?

 

川瀬 終わって2、3日は本当に芸人をやめようかと思ったぐらいで、もう逃げ出したかったです。在来線で北の方に行きたかったですね。

 

――逃亡犯じゃないですか(笑)。そこからどうやって立ち直ったんですか?

 

川瀬 その次の日ぐらいに劇場の出演があって、そのときにジャルジャルさんも出演してたんです。ジャルジャルさんは今回のM-1がラストイヤーでおしまいだったんです。

 

 その日、劇場公演が4回あったんですけど、(M-1のネタや漫才をやらずに)4回とも全部違うコントをやってたんですよ。ジャルジャルさんに聞いたら「漫才はM-1で出し尽くしたから、こっからは切り替える」って。

 

 こんなに見事に切り替えられるのかと驚きました。ジャルジャルさんはラストイヤーだったので、僕らより悔しかったと思うのに……。

 

――それは芸人として尊敬に値しますね。

 

川瀬 あとは、プラスマイナスさんもM-1ラストイヤーで、敗者復活戦であれだけウケて決勝に行けないまま終わってしまったのに、落ち込む素振りも見せてなくて。それどころか、僕が落ち込んでいたのを気遣ってくれたんです。

 

 岩橋(良昌)さんが僕に「行け!かわせ!」と書いたサインをくれたんですよ。「あとは川瀬に任せたんで頑張ってくれ」とわざわざ励ましてくれたのが、ものすごく心を打たれました。だからそのサインは額縁に入れて家に飾ってます。

 

――それは嬉しいですね。はらさんも落ち込みましたか?

 

はら もちろん落ち込みました。同期の霜降り明星が優勝したということで、今までにない悔しさがあって。けっこうへこんでたんです。

 

 私はゆずの大ファンで、北川悠仁さんに私の詐欺メークの本を送ったんですよ。その本も届いたかどうかわかんなかったんですけど、M-1が終わった次の日、北川さんがInstagramで、私の本を持って「M-1お疲れ様でした。はらちゃんさん、これからもよろしくお願いします」と載せてくれたんですよ。

 

 私の1番好きな人なんで、その人が応援してくれて、M-1を見てくれたというので、「また頑張ろう!」ってなりました。

 

――じゃあ今年のM-1の応援コメントをゆずさんにやってもらえたら嬉しいですね。

 

はら いやいやいやいや、それはちょっと頼めないです。

 

川瀬 もしやっていただいたら、(漫才をやるときに)緊張してしまうと思います(笑)。

 

※ゆにばーす単独ライブツアー「今日から原は!!」は、2019年6月1日の福岡・西鉄ホール15時開演を皮切りに愛知、大阪、北海道で開催

 

取材・文/インタビューマン山下
 1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー・お笑い記者

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