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宇梶剛士、少年院で読んだチャップリン自伝に感動して俳優に
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.08.03 20:00 最終更新日:2019.08.03 20:00
宇梶剛士が、7月31日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)で、自身の半生を語った。
暴走族の総長を務め、暴力事件で少年院に入ったが、そこで読んだ喜劇王・チャップリンの自伝に感動したという。「自分の生き方が恥ずかしくなった。『ちっぽけだ』『卑しい』って」。そこで、チャップリンのような俳優になりたいと決意したという。
その後、錦野旦の事務所で付き人を務めていると、お使いに行った先で、昭和の名優・菅原文太に呼び止められたという。
何をしているのか聞かれ、宇梶が「俳優になりたいんですけど、どうやってその世界に入ったらいいかわからないんです」と話すと、菅原はその場で錦野の事務所の社長に電話して、「お使いのデカいの、ウチにもらっていいか?」と頼んだという。
菅原は電話を聞いていた宇梶に「そういうことじゃ」と伝え、そのまま師匠と弟子の関係になり、演技を学ぶことに。
さらに宇梶は、20歳の頃に出会った美輪明宏からもこんなエールをもらったという。
「あなたは闇夜のカラス。カラスが闇の中で『自分は悪くない』『自分を見てくれ』と鳴いても、誰も気味悪がって見ない。けれど俳優の世界は白い光の世界。ここで生きていこうとするなら、あなたの黒さは誰よりもはっきり見える。だから心を開いて努力を続けなさい」
こうした薫陶を受け、俳優としての地位を築いた宇梶は、2014年に亡くなった菅原について、同年12月1日にツイッターで追悼。「今日は東映撮影所で撮影をしています。18歳の半ばすぎに親父に付いて東映撮影所に来たことを思い出していました。菅原文太という人は、いつでも弱き者の味方でした」と思い出を綴っていた。
『週刊朝日』(2015年2月20日号)で、作家・林真理子と対談したときにも菅原について触れ、「(訃報を聞いた)あのときのしょんぼり感というか、空虚な感覚は、自分の想像を大きく超えたものでしたね」と告白。
また「ほんとに親父に依存してたんだなと思いました。2、3年会ってないんですけど、会わなくても依存してたんですよね、心の中で」と心酔していたことを話していた。
菅原を「オヤジ」と敬慕していた宇梶。さまざまな先輩との出会いに影響を受け、役者の道に邁進している。