“スポーツ史に残る番狂わせ” といわれた2015年W杯の「日本×南アフリカ戦」。そのときNHKの中継番組にゲスト出演したことからラグビーの魅力にハマり、いまではすっかり “通” になった、タレントの吉木りさ。“りさ先生” に、「ラグビーの基本」を伝授してもらおう!
「いよいよ、アジア初開催となるラグビーW杯日本大会が、今週9月20日の「日本×ロシア戦」で幕を開けます。ラグビーの魅力は、キレキレのステップや独走するスピード、迫力満点のタックル、スクラムなどの集団攻防、そして頭脳戦……。数え上げたらきりがありません。
だけど『ルールが難しい』『用語がわかりづらい』という声をよく聞きます。そんなことで、ラグビーを “食わず嫌い” してたら、もったいないと思うんです!
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そこで、これだけ覚えておけば、十分ラグビーを楽しめる『基本のキ』を、私、吉木りさがお教えいたしましょう。さあ、みんなで日本代表のベスト8進出を熱く応援しようじゃありませんか」(りさ先生、以下同)
今回は、反則とセットプレーについて学ぼう。
「まずラグビーは、『全員でボールを繫いで、敵陣めがけて進んでいくスポーツ競技』です。前に進む方法は2つ。
(1)ボールを持って走る
(2)ボールを蹴る(キック)
前にボールを投げたり落としてはいけないというルールがあるので、試合中に頻発するのが次の反則です。
・『ノックオン』/ボールを体の前方に落としてしまう反則
・『スローフォワード』/ボールを前にパスしてしまう反則。真横ならギリセーフ
反則ではありますが、悪意のない “ミス” という感じですね。ラグビーの代名詞的セットプレー『スクラム』で、再開すると決まっています。
重い反則になると、反則を受けたチームは、試合再開のセットプレーに『ペナルティキック』も選択できます。よく起こる反則としては、以下のようなものがあります。
・『ノットリリースザボール』/タックルなどで倒されたときにボールを離さない反則
・『オフサイド』/ボールを持った選手より前の位置にいる選手が、プレーに参加する反則
・『オブストラクション』/ボールを持っていない選手が、ディフェンスの妨害をする反則
ゴールを狙える位置でこれらの反則を受けた場合、ペナルティゴールで3点を取りに行くのがセオリーです」
2015年W杯の南アフリカ戦で、日本はペナルティゴールを成功させれば同点だった。
「位置的に可能性は高かったんですが、あえてスクラムを選択しました。トライで逆転するという気持ちが、あの感動を産んだんですね。
スクラムと同じように多く見られるセットプレーが、『ラインアウト』です。ボールがタッチライン(ピッチの両サイド)を割ったときに、両チームのフォワードの選手が1m以上離れて平行に並び、スローインされたボールを奪い合うアレです。
劇的なアタックが生まれる起点になることも多いので、目を離さないでくださいね。そのほかの反則としては、こんなものがあります。
・『ノットストレート』/ラインアウトでボールを真っすぐに投げ入れないと反則になる。その場合、相手ボールのスクラムで試合が再開される
・『ノーボールタックル』/ボールを持っていない選手にタックルに行く危険な反則。ラグビーはアメフトと違い、ボールを持っている選手にしかタックルできない
それから、肩より上にする『ハイタックル』や、パスを出した直後の選手にする『レイトタックル』といったタックルも、反則を取られます」
また以下では、ラグビーの得点パターンを紹介する。まずはこれらを覚えて、試合を見てみよう!
【ラグビーの得点パターン】
「ゴールキック」成功/2点
「ペナルティゴール」成功/3点
「ドロップゴール(※1)」成功/3点
「トライ」/5点
「認定トライ(※2)」/7点
※1/プレーの流れのなかで1回バウンドさせたボールを蹴って、ゴールポストの間でクロスバーの上を通すこと)
※2/守備側がゴール前で故意に反則をして、それがなければトライできたとレフリーが判断したときに与えられる
よしきりさ
1987年7月27日生まれ 千葉県出身 グラビアアイドル、歌手、女優、バラエティタレントとして幅広く活躍。2017年11月22日(いい夫婦の日)に、俳優の和田正人と結婚。2019年6月、第一子妊娠を発表した
写真&構成・ヤマザキ
スタイリスト・濱田恵
ヘアメイク・里美(竹邑事務所)
(週刊FLASH 2019年10月1日号)