はあちゅう「ベビーベッドも、最終的に高いやつにしたよね」
しみけん「下におしめを収納したかったのと、床との間に隙間が空いてるやつにしたかったんだ。ルンバが入るように。あと、折りたたみよりは据え置きね」
はあちゅう「けんちゃん、何かを兼ねるとかコンパクトに収納できますみたいなの、嫌いだよね」
しみけん「うん、オールインワンは苦手なんだ」
はあちゅう「ボディソープは、股間用と背中用と全身用で3種類使ってるし(笑)」
しみけん「だって、リンスインシャンプーとか鉛筆の尻についてる消しゴムって、たいてい使えないでしょ? 餅は餅屋。単機能に限るよ。ボディクリームも先端用とサオ用で分けてるし(笑)」
はあちゅう「ベビーベッド、子供が成長したら床板を外して囲いになるタイプも考えてたけど、『柵は柵で買おう』って」
しみけん「柵にした状態の写真が、囚人の檻みたいで。せめて丸い柵にしたいな。有名な『スタンフォード監獄実験』ってあるじゃない。子供が囚人みたいな行動をしたらイヤでしょ」
はあちゅう「自分の心理学知識を、とことん子育てに生かそうというフシがあるよね、けんちゃんは。ベッドも、インテリアに合わせて茶色にしようと思ったら、『白がいい』って」
しみけん「『ライト・トーナス値』というのがあってね。人は赤を見ると興奮する、青を見ると落ち着くとか。白はいい」
はあちゅう「ただ、子供はカラフルなものが好きだし、アンパンマンのおもちゃとかで遊ぶようになったら、そこらじゅうに置くから、インテリアの統一なんて絶対できないだろうね。シールもぺたぺた貼るし」
しみけん「子供がシールを貼るのも、心理学的に説明できる。まず、空いてるスペースを埋めたいという気持ち。
そして、『台紙からはがして貼る』のは動作として簡単なので、手先が不器用な子でも達成感を得やすい。親もそれにリアクションを取るから『自分が認められた』と思える」
はあちゅう「そうだ、あと、けんちゃんが買ってくれた哺乳瓶の消毒液。あれ、10年前のスタンダードで、今は電子レンジでの消毒が人気なんだって。コメント欄でフォロワーさんが教えてくれた。育児のトレンドは時代によって変わるね」
しみけん「買い直しだ(笑)」
はあちゅう「育児まわりの常識は、10年前と今とでぜんぜん違う。粉ミルクや日光浴の是非なんかも、世代によって常識が違うし、育児本によってもさまざま。
だからけっこう研究して、読んでほしい本をたくさんアマゾンで買ってリビングの見えるところに置いといたのに、まだ一冊も読んでない(笑)」
しみけん「人類は30万年も歴史があるんだから、そんなこと気にしなくたって育つよ」
はあちゅう「えー!」
しみけん「育児本に書いてあることなんて、縄文人はやってなかったよ」
はあちゅう「縄文人は30歳とかで死んでたから!」
しみけん「それは病気や怪我をしたときに、薬や治療法がなかったから。当時、今の医療技術があったら、寿命は今と同じだってば」
はあちゅう「ホントかな……」
はあちゅう
1986年、神奈川県生まれ 慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。会社員経験を経て、2014年、フリーに。ブログ「旦那観察日記」で、夫婦生活を鋭意発信中
しみけん
1979年、千葉県生まれ 1998年にAVデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊『しみけん式「超」SEXメソッド』(笠倉出版社)が発売中
取材&構成・稲田豊史
(週刊FLASH 2019年10月22・29日号)