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小島よしお、公園で読み聞かせしたら「ドッキリですか?」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.18 16:00 最終更新日:2019.10.18 16:00

小島よしお、公園で読み聞かせしたら「ドッキリですか?」

 

「そんなの関係ねぇ!」で「ユーキャン新語・流行語大賞2007」のトップ10に選ばれ、この年、時の人となった小島よしお(38)。あれから12年。干支も一周したイノシシ年に、猪突猛進している現状を聞いた。

 

――最近、力を入れている活動は何ですか?

 

小島 去年の夏『ぱちょ~ん』という絵本を出したんですよ。それが売れなくて(笑)。

 

 

――そうなんですか? 何冊ぐらい売れたんですか?

 

小島 絵本は大体1万冊売れたら「2作目もありますよ」みたいなことなんですけど、最初2000冊くらいだったんです。

 

 今まで僕が本を出したときは、発売時点で僕の使命は果たしたと思っていたので、何もしなかったんです。

 

 でもその時期は、ちょうどサントリー創業者の鳥井信治郎の人生を描いた『琥珀の夢』という本を読んだときだったんです。鳥井さんは、自分が作った商品は我が子同然だから自ら営業をかけに行ったみたいな話が書いてあって。

 

――本の営業をするとしたら取材を受けることぐらいですよね。

 

小島 はい。でもそれを読んで、「これじゃいかん」と……。自分で営業をかけないとダメだと思ったんです。

 

 それで絵本の読み聞かせをするライブをやった方がいいと思ったんですけど、劇場をおさえるのも大変だし、お客さんを集めるのも大変じゃないですか。

 

 そこで、もともと人がいるところに行こうと思って、「公園だったら人がいるな」と。

 

――確かに公園なら、子供やお母さんが遊んでますから。

 

小島 はい。それで、絵本を大きく引き伸ばして、公園で紙芝居形式で子供たちに読み聞かせをやって、それ終わりで絵本を売っていこうと……。今は5000冊近くまで行きました。

 

――売りましたね(笑)。1回の読み聞かせで何冊ぐらい売れるんですか?

 

小島 公園の規模にもよりますが、よければ20~30冊は売れます。でも人が少なかったりして、0冊のときもあります。

 

――人が少ないって、告知はしてないんですか?

 

小島 そうですね。仕事先の近くの公園とかなんで。

 

――え? なんの告知もせず、いきなり普通の公園に小島よしおが行くんですか?

 

小島 はい。はじめはすごく勇気がいりましたね。本当に普通に公園で子供とお母さんが遊んでいるところですから。

 

 そんなところに「読み聞かせやるよ~」とか言って、画用紙を両手でかかげて、ラウンドガールみたいに近づいて行きました(笑)。

 

――いきなりだとびっくりされるでしょ(笑)。どういう反応ですか?

 

小島 子供はまだ3~4歳だし、僕も服を着てるし、認識できてないですね。でも親が僕に気づいて「小島さんだよ」って言ってくれて、そこから読み聞かせを始める感じです。

 

――まさに猪突猛進でやってるんですね。SNSで告知したらいいじゃないですか。

 

小島 読み聞かせの報告ツイートをしていたら、フォロワーの方から「告知してください」と言われたんで、今はできるときはSNSで告知してます。

 

――でも、その告知を見てない人はびっくりするでしょうね。

 

小島 そうですね。ドッキリと思われて『モニタリング』(TBS系)ですか?」って言われて、お母さんがカメラ探したりして。「これはただのプライベートなんですよ」って説明したら驚いてましたね(笑)。

 

――そら、驚くでしょ(笑)。紙芝居のおじさんが小島よしおなんですから。他に公園での読み聞かせで苦労したことはありましたか?

 

小島 去年の10月ぐらいから始めたんですけど、冬の寒い時期には公園に人がいないんですよ。千葉公園で、そのときはちゃんと「何時にやります」とSNSで告知したんですけど、誰もいなかったことがありました(笑)。

 

 それで帰ろうとしたとき、高校生が3人ぐらい来て、その高校生の前でやりました。

 

――いや、絵本の対象年齢が違い過ぎるでしょ(笑)。

 

小島 幼稚園、小学生が対象です(笑)。

 

――今まで何回ぐらい公園に行ってるんですか?

 

小島 30回近くやってます。あるとき、麒麟の川島さんの奥様とお子さんが公園にいて、その前で僕がたまたま読み聞かせをやったんです。僕は川島さんの奥様のことを知らなかったし、奥様から何も言われなかったので、わからなかったんです。

 

 でもその日に川島さんからツイッターのダイレクトメールで「今日、ウチの子供と妻がお世話になって……」と送られてきて。そのときに奥様が絵本も買ってくれてて。

 

 しかもその話を川島さんが『アメトーーク!』(テレビ朝日系)でしてくれて、めちゃくちゃ宣伝になりました(笑)。

 

――いや、小島さんの方がガッチリお世話になってますやん(笑)。

 

※絵本『ぱちょ~ん』(ワニブックス)発売中

 

取材・文/インタビューマン山下
 1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー、お笑いジャーナリスト

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