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はじまりは花札から「任天堂ゲーム130年史」を語り尽くそう

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.11.05 11:00FLASH編集部

はじまりは花札から「任天堂ゲーム130年史」を語り尽くそう

ファミコン本体(上)とディスクシステム

 

●「ファミコン」から据え置き型ゲームが大ヒット、携帯型ゲーム機とも融合

 

 東京証券取引所に株式を上場した1983(昭和58)年、任天堂はついに、「ファミリーコンピュータ(通称・ファミコン)」を発売する。

 

「ROMカセットを交換するだけで、違うゲームが遊べるという、任天堂の『ワンハード=マルチソフト』の思想は、家庭用ゲーム機の基本として現在まで受け継がれています」(ゲーム誌編集者)

 

 国内で1900万台以上、全世界で約6100万台が販売され、品薄による行列など、社会現象も巻き起こし、当時の玩具としては驚異的な商品寿命を誇った。なんと本体は、2003年まで製造が続けられたのだ。

 

 そして、その後継機となる「スーパーファミコン(通称・スーファミ)」は1990年に登場した。2万5000円の価格で、家をゲーセンにしてしまった記念碑的ゲーム機で、多重スクロールなどを家庭用ゲーム機で実現させ、すべての面でファミコンよりパワーアップ。ボタンが4個増えて6個になったことで、複雑な操作も可能となった。

 

「背景の多重スクロールなども実現し『ゲームセンターが我が家に来た』とまでいわれました」(同前)

 

 スーパーファミコンの後継機として1996年に登場したのが「NINTENDO64」。その名のとおり、スーファミの16bitから、64bitへとCPUが進化を遂げた。それまでドット画で描かれていたゲーム画面が、3Dコンピュータグラフィックスで描かれるように。

 

 コントローラーに搭載された「3D(サンディ)スティック」をグリグリ動かすことで、これまでにない新しい操作感を味わえて、全世界で3293万台が販売された。

 

 2001年には、「ニンテンドー ゲームキューブ」が登場。任天堂のゲーム機としては、初めてROMカセットでなくDVDベースの光ディスクをソフトに採用。取っ手がついて、持ち運べるシンプルな本体デザインも話題になった。コントローラーにはアナログスティックやアナログトリガーも実装され、より多彩な操作が可能に。

 

 なお、このハードから、本格的にオンラインプレイに対応するようになり、ゲームボーイアドバンスをつないで、1本のソフトで4人同時プレイができるタイトルもあった。

 

 2006年発売の「Wii」は、コントローラーを握ってのボタン操作が当たり前だった時代から、体を動かして遊ぶジャイロセンサーを取り入れたコントローラーを標準装備。

 

 ボタンを押すだけでなく、体を動かし「Wii リモコン」で直感的な操作をするというスタイルで、ゲーム初心者にもゲームの楽しさや手軽さをアピールした。周辺機器も含め、フィットネスやスポーツを楽しめるゲームも多い。

 

 さらに、2012年に発売された「WiiU」では、コントローラーにもモニターをつけた「WiiU Game Pad」で、テレビと合わせて2つのモニターで新しいゲームのプレイスタイルを提唱した。コントローラーのみで遊ぶことが可能となり、これまでの据え置き機の概念を変えた。また、外づけUSBハードディスクを使用可能に。

 

 そして2017年には「Nintendo Switch」が登場。従来の据え置き型ゲーム機としても使え、外に持ち出して携帯型ゲーム機としても遊ぶことができるなど、シーンにあわせてカタチを変えられる斬新なコンセプトの商品として、話題を呼んだ。「Joy-Con(コントローラー)」に内蔵された「HD振動」で臨場感が体験できる。


取材協力&資料提供・山崎功

(週刊FLASH 2019年10月8日号)

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