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ハイタッチ姿がSNSで話題「マヌルネコ」カワいすぎる写真館
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.09 11:00 最終更新日:2019.11.09 11:00
抱きしめたくなるようなモフモフの毛並みに、太く短い足、真ん丸なボディで、ふてぶてしい表情。ぶさかわブームの影響からか、いま、ねこ好きのハートをつかんで離さないのが、「マヌルネコ」だ。
マヌルネコとは、ロシアやモンゴルなど、中央アジアのステップ地帯に生息する野生のねこ。砂漠や岩場で、単独で狩りをしながら暮らしている。分厚い体毛は冬の過酷な寒さから体を守るためで、耳の位置が低いのは、「岩場に隠れて狩りをする際に目立たないため」と考えられている。
人気に火をつけたのは、栃木県の「那須どうぶつ王国」にいる、メスのマヌルネコ「ポリー(4歳、メス)」の “ハイタッチ” 写真。前足をピタッとガラスにつけて、飼育員とガラス越しに手を合わせるしぐさが「かわいい!」と話題になり、SNSなどで瞬く間に広まった。
「オスの『ボル(5歳、オス)』は、エサやりのとき以外、壁にタッチすることはありません。
ポリーは人間に興味を持っているようで、飼育員が通ると追いかけていくことも。活発な性格なので、『人間が好き』というより、『いつか人間に勝ちたい』と闘志を燃やしているのかもしれません(笑)」(那須どうぶつ王国スタッフ・菅野泰介さん、以下同)
マヌルネコは、国際自然保護連合が作成したレッドリストで「準絶滅危惧種」に指定されている。毛皮目的の乱獲などが原因で、生息数が激減したためだ。
日本国内では現在、16頭が飼育されているが、育てるのは簡単ではない。ネズミやヒヨコなど肉が主食で、いちばんの好物はニワトリの頭だ。
「本来の生息地と異なる環境では、感染症のリスクが大きくなります。そのため、飼育員は全身アルコールで消毒するなど細心の注意を払って、飼育にあたっています」
2019年の春には、ボルとポリーの間に子ねこが誕生した。2頭は、モンゴル語で健康を意味する「エルール」、幸福を意味する「アズ」から、「エル」「アズ」と名づけられた。
「冬の那須は雪が積もります。マヌルネコは、半屋外の展示なので、冬には雪の中で活動する姿も見られるでしょうね」
寒さもへっちゃら、ニャンとも不思議なねこたちに、会いに行こう!
【「ポリーファミリー」はこんな子たち!】
●ポリー
スウェーデンの動物園生まれ。那須どうぶつ王国でボルとお見合いし、2019年、2頭を出産したお母さん。活発な性格で人間にも興味津々。常連のお客さんの顔を覚えており、気づくと近寄っていくこともある
●ボル
日本の動物園生まれ。那須どうぶつ王国では先輩なのに、なぜか妻・ポリーの尻に敷かれており、たまに威嚇されることも。お気に入りの切り株の上で、ガラスの向こう側にいるレッサーパンダを観察するのが日課
●エル(左)、アズ
4月22日に生まれたボルとポリーの子が、エル(オス)とアズ(メス)だ。上の写真は、生まれたばかりのころの愛くるしい写真だが、現在は野性的な姿に(下の写真)。今後、「神戸どうぶつ王国」へ引っ越しする予定だ
(週刊FLASH 2019年11月19日号)