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近藤芳正、馴染みの居酒屋で「僕は黄金のオーラが出てるって(笑)」

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.11.29 16:00FLASH編集部

近藤芳正、馴染みの居酒屋で「僕は黄金のオーラが出てるって(笑)」

 

 五反田駅東口のロータリーから1本入ると、昭和を思わせる路地がある。俳優近藤芳正(58)は、なかでも活気のある1軒の引き戸を開けた。

 

「引っ越して、五反田で乗り換えるようになったんです。『ひとりで落ち着いて飲める店はないかな』って探して、ふらっと入ったのが最初。もう10年ぐらいになるかな。これからの季節は、『豚レタス鍋』も絶品です」

 

 

 近藤にとってこの「日南」は、仕事帰りや、台本を読みに立ち寄る、馴染みの店だ。

 

「お店の雰囲気も、味もいい。そしてなんといっても、店主のお母さんをはじめ、店員の皆さんがいい方なんです」

 

 軟骨にハラミ。牛串が名物で、ほとんどの客が注文する。馬肉の煮込みも絶品だ。〆は牛軟骨のカレーライス。コリコリした食感が独特で、「クセになる旨さです」と、生ビールを片手に近藤。

 

 近藤が役者として生きていきたいと思ったのは、中学3年生のとき。NHK名古屋放送局制作のドラマ『中学生日記』への出演がきっかけだった。

 

「『高校を卒業したら、すぐに東京に出たい』と思って、文学座とかを受けたんですけど、全部落ちちゃって。

 

『中学生日記』の先生役だった湯浅実さん(2019年に死去)に、同じ役者志望の人たちと1年間の演技指導を受けてから、湯浅さんが所属していた『青年座』の研究所に入りました」

 

 アルバイトをしながらの毎日でも、出会いは多かった。ダチョウ倶楽部の前身「キムチ倶楽部」に在籍していたという、“都市伝説” もある。

 

「本当です(笑)。コント赤信号さんに、お芝居に誘ってもらったとき、肥後(克広)ちゃんも一緒でね。彼はネタのセンスがあって、おもしろかったんです。

 

『今度みんなで一緒にやるから、近藤さんもどう?』って誘われて。コントはすごく芝居の勉強になるので、クラブなんかで一緒にやっていました」

 

 その後、三谷幸喜主宰の劇団「東京サンシャインボーイズ」に客演。テレビや映画に欠かせない存在となっていく。同劇団に所属していた、名バイプレイヤーとして活躍する相島一之(57)とは、今も酒を酌み交わす仲だ。

 

「あいちゃんと初めて会ったのは、24、25歳のとき。フジテレビの特番のマラソン大会でした。3位までに入れば、自分が所属している劇団について告知する時間がもらえたんですよ。

 

 マラソン大会といっても、交通整理は一切ないので、信号が赤になれば止まらなければならない。当時、僕が所属していた『劇団七曜日』はフジテレビで稽古していたので、近辺の地理に詳しく、効率よく走れたんです。

 

 僕はぎりぎり3位に入って告知ができたんだけど、僅差の4位があいちゃん。いまでも僕に恨み節ですよ(笑)」

 

 時代は、小劇場ブームだった。

 

「笹塚と下北沢の間に、『平和湯』という、夜1時まで開いている銭湯があったんです。あいちゃん、高橋克実、六角精児、梶原善、小林隆なんかが来ててね。

 

 体を洗いながら、『サンシャインボーイズの相島が来た。負けねえぞ』みたいな(笑)。誰かが来るたびに、背中で無言の喧嘩をしていました」

 

 銭湯で “裸の闘い” を繰り広げた男たちは、いまでは第一線で活躍している。「みんな食えてるからすごいよね」と話す近藤の表情は、どこか嬉しそうだ。

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