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M-1出場「ミルクボーイ」ボディビルの次はお笑いで優勝狙う
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.12.18 20:00 最終更新日:2019.12.18 20:00
昨年、平成生まれ初の王者に輝いた霜降り明星が、テレビ出演本数で、今年のブレイクタレント1位(ニホンモニター調べ)に輝く大躍進。
これまでも初代王者・中川家から始まり、アンタッチャブル、サンドウィッチマンなど数多くの人気芸人を世に出してきた、漫才日本一を決める『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)。
SmartFLASHでは、今年もM-1グランプリ2019決勝に駒を進めたファイナリスト9組を直撃。12月22日(日)の決勝までの毎日、1組ずつ紹介していく。
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6組目は初の決勝進出を果たしたミルクボーイ。コンビ結成13年目の遅咲きだが、ファイナリストの多くが「ミルクボーイがやっと来た」「昔から面白かった」とライバルとしてあげる実力派だ。
有吉弘行も自らのラジオ番組(『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』)で「すごい面白いの、おじさんでさぁ。おじさん好きだから」と名前をあげた注目株の2人。ようやく全国区でそのヴェールを脱ぐ、ボディビル大会で優勝経験を持つボケ担当・駒場孝と、角刈りがトレードマークのツッコミ担当・内海崇に話を聞いた。
――決勝進出おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
内海 信じられなさ過ぎて、夢を見ているようです。こんなにトントン拍子で来られたのが初めてなので、ホンマに自分たちがあのM-1の舞台に立てるのか……と。M-1の決勝は見るものだったので、出られることが信じられないです。
駒場 準決勝まで来られたのも初めてなので、どれくらいだったら決勝に行けるものなのか、手ごたえも何もわからなくて。M-1決勝は(自分にとって)テレビの中のものだったので、ホンマに実在しているものやと思ってませんでした(笑)。
内海 あのせり上がりで舞台に上がるんか~。
駒場 いや、さすがにあのせり上がりは実在するかわからんで(笑)。
――優勝賞金1000万円の使い道は考えてますか?
内海 行きつけの散髪屋さんが、角刈り技能コンテストで全国3位になったことがある方で。そのお店に「僕がM-1で優勝したら、僕専用の散髪台を作らせてください」とお願いしてあるんです。「500万円で足りるかー!」と言われたんですが、そんなにしないと思って「じゃあいくらですか?」と聞いたら「80万円」。どないやねん! と。
駒場 自宅にマシンを揃えて、ホームジムを作る夢を叶えたいです。あと、ホンマのやつを言うたら、2人ともずっとお金がないので、後輩芸人とかに結婚や出産のお祝いを全然渡せてなくて。報告を受けても「おめでとう!」だけでスルーしてきてるんです。
内海 これまでのぶん、みんなにお祝いを渡したい。それはずっと2人で話していますね。
――ミルクボーイさんをこのM-1で初めて見る方も多いと思います。ご自身たちの強みはどんなところだと思いますか?
駒場 他とかぶらない言葉を選ぶようにはしています。ネタを作るときに他の芸人と似たような言葉だと「〇〇が似たようなこと言ってる」とはじいたり。
内海 どのファイナリストよりも、数倍はすべってきました。渋いお客さんにはウケるんですが、若いお客さんだとすべるどころか見てももらえなかったりして。
駒場 僕ら若いコのファンがほとんどいないので。漫才中にネタを見ないで、カバンをガサゴソしてるお客さんがいたりするのをステージの上から見てて。なので、だいぶ耐性はついてます。
内海 決勝で多少すべろうとも、堂々とネタができると思います。
――ファイナリストの中で意識しているコンビはいますか?
内海 かまいたちさん。僕らはファイナリストの中で、芸歴では上から2番目なんです。先輩と漫才で戦えるのはすごくうれしい。
駒場 先輩がいるうちに決勝に来られたのはうれしいですね。すゑひろがりずも、今のネタの形が生まれたての頃から見ているので、一緒に出られるのはうれしいです。
内海 からし蓮根とは同じ「よしもと漫才劇場」に出ていて。準決勝の会場に行くとき、偶然、伊織と会ったので、3人で会場入りしたんです。その3人でファイナリストになれるとは!
――お2人の「人生訓」を教えてください。
内海 「心が曇ることはするな」です。僕は自宅にたくさん貼り紙をしていて、この言葉は金色の文字で貼っています。競馬の有名な調教師さんの言葉です。去年まではふざけて「橋本環奈ちゃんと共演する」とか貼っていたんですが、今年はそんな雑念はアカンと思ってはがしました。
駒場 「トレーニングしていることを人に言うな」ですね。体を鍛え始めた人って、SNSに上げがちじゃないですか。それをわざわざ言うなと。
内海 確かに、駒場も毎日トレーニングしてるけど、SNSに上げてるの見たことないな。
駒場 トレーニングは日常ですし、面白いことでもなんでもない。「歯みがきしたぜ」と言ってるのと同じ。何事もがんばってることをひけらかすなと。
――駒場さんはボディビルで大会優勝経験もあるとか?
駒場 僕らが出演している「よしもと漫才劇場」のロビーには、劇場メンバーが賞を獲ったら記念のパネルが飾られるんです。去年、僕がボディビルの大会で優勝したので、記念パネルを飾ってもらいました。お笑い以外の賞では初やと思います。
内海 「優勝」と書いてあるので、ちゃんと見んかったらお笑いの賞やと思われたかもしれんな(笑)。
駒場 よう見たら「ボディビル175cm以下級」って書いてあるけどな。
内海 でも期間限定ですぐ外されてました(笑)。今年初めてお笑いで受賞できたので、晴れてお笑いで飾ってもらえました。
――最後に、決勝へ向けて意気込みを!
内海 「こんなに応援されてたんや」と驚くほど、周りの人たちが「がんばって」と声をかけてくれるんです。僕らは正直あまり人気がなくて、「ミルクボーイが決勝に行ったら夢がある!」とずっと言われていましたし。劇場にも面白い芸人さんがたくさんいるので、その夢を背負わせてもらいます。
駒場 ここまで来たら優勝したいです。決勝が架空のものやないか、見に行かないと!
※『M-1グランプリ2019』は今年も今田耕司・上戸彩を司会に、12月22日(日)18:34からテレビ朝日・ABCテレビ系で生放送
取材&文/松田優子