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名物社員が語る「セガの魅力」最先端の技術をゲームに転用

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.02.11 16:00 最終更新日:2020.02.11 16:00

名物社員が語る「セガの魅力」最先端の技術をゲームに転用

 

 君は、セガのゲーム機を知っているか? 媚びない姿勢ゆえ、ゲームの難易度はいずれも高め。グラフィックはつねに最先端。アクの強い、愛すべき “オレたちのセガ” が、誕生60周年を迎える。

 

「子供のころから僕は『セガ派』で、学生時代もゲームセンターや『メガドライブ』で、セガのゲームを遊んでいました。

 

 

 もちろん、他社のゲームも楽しいですが、セガはおもしろさだけでなく、『当時の最先端技術が、ゲームのために使用されている』という点がいちばんの魅力でした。たとえるならセガは、“普通の乗用車” ではなく、“レーシングカー” のような存在だと思います」

 

 自身のセガ愛を熱く語るのは、セガゲームスで「メガドライブミニ」の開発を手がけた、奥成洋輔氏(48)。セガサターン時代からセガでソフトの開発に携わり、現在は過去の名作を最新ハード用に移植、開発している。

 

 2019年9月に発売されたメガドライブミニは、手のひらサイズながら電源ボタンやリセットボタンまでも、メガドライブオリジナルを忠実に再現したゲーム機。冒頭の写真で、奥成氏が手に持っているものが「ミニ」、右下にあるのがオリジナルだ。

 

 収録されている名作ソフトは42本。メガドライブ発売初期から末期までのタイトルから万遍なくセレクトされていて、1台でゲーム機の歴史すべてを疑似体験できる。さらに、未発売の2作品が収録されているのも魅力だ。

 

 販売台数は、当初の目標を、1カ月で大きく超えたという。奥成氏に、その開発秘話を聞いた。

 

「『手のひらサイズに42本のソフトを完全収録し、1万円以下の価格で出す』というのが、まずは至難の業でした。操作感を損なわないように、コントローラーは当時と同じサイズで設計しています」

 

 各ソフトの移植再現には、奥成氏の強いこだわりがある。

 

「『忠実な移植』という意味で、そのゲームの当時の雰囲気や操作感を、いかに再現するかに注力しました。ゲーム画面を、たんに現在の高解像度ディスプレーに合わせてきれいにするのではなく、ブラウン管で見ていた当時のゲーム画面に近い発色まで、再現するようにしています」

 

《メガドライブミニに収録されている名作》
・「大魔界村」
 難易度が高いことで知られる「魔界村」シリーズの第2弾。「魔界村」(ファミリーコンピュータ)、「超魔界村」(スーパーファミコン)は有名だが、家庭用で本作をプレイしたことがないというゲーマーも多く、今回、感動の収録に。

 

・「スペースハリアー2」
 メガドライブ本体と同時発売されたシューティングゲーム。人気アーケード版の続編が、いきなりメガドライブで登場したということで、当時は大きな話題となった。キャラクターデザインは、アーケード版から一新されている。

 

・「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」
 相棒として「テイルス」が初登場し、2人同時プレイが可能に。高速スクロールで、画面狭しと動き回る2体のキャラクターが楽しい。ソニックは、ハリウッドでの実写映画化が進行中。

 

・「テトリス(R)」
 世界中で大ブームを巻き起こした「落ちもの」パズルゲーム。当時、メガドライブ版発売がアナウンスされるも突如、中止となり、セガファンには幻のタイトルとなっていた。メガドライブミニでは「ダライアス」とともに、初収録。

 

 次のページでは、家庭用ゲーム機を発売する前から、ゲームセンターを席巻していた、セガのアーケードゲームを紹介する。

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