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麻丘めぐみ「こんなの私じゃない」と思い続けたアイドル時代

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.02.15 11:00 最終更新日:2020.02.15 11:00

麻丘めぐみ「こんなの私じゃない」と思い続けたアイドル時代

アイドル以前は、ティーン誌のモデルだった(C)近代映画社

 

 22歳で結婚して引退。1年後に長女を出産して母親になり、27歳で離婚し、女優として芸能界に復帰。近年はバラエティ番組などで、いまどきのアイドルと共演する機会も多い。

 

「私たちのころと比べようもないくらい、しっかりしてますよね、皆さん。自分のことをちゃんと客観的に見て、アイドルをやってる。『すごいなぁ』と思いますね。いま思うと、自分は幼かった」

 

 たとえ幼くても、みんなが求める “麻丘めぐみ” を必死に頑張った少女は今、「これからの人生にワクワクしている」という。

 

「64年も生きていると、初めてのことがどんどんなくなるんですよ。だからこそ、初めてのことを見つけようと思って。名づけて “初めてシリーズ”(笑)」

 

 彼女の “初めてシリーズ” の現1位は、「初めて歌う前に緊張したこと」だそう。

 

「じつは私、歌でもお芝居でも緊張したことがなかったんです。ところが、今年のお正月に『フォーエバー・スマイル』をお客さまの前で歌うことになったとき、ものすごい緊張感に襲われて……」

 

 前の晩は、ほとんど眠れず、会場についてもドキドキが止まらなかった。

 

「音合わせも、ふだんはワンコーラスを1度だけなのに、フルコーラスで4回も! ステージに出る直前は、心臓が口から出るかと思いました」

 

 そのとき、麻丘は思ったそうだ。「こんな自分に出会えるなんて、おもしろい!」と。

 

「何かが起きたとき、アクシデントととらえるか、素敵なサプライズだととらえるかは、自分次第。人生100年時代ですから、私には、あと30年もあるんです。あといくつ、“初めてシリーズ” が増えるのか、楽しみで仕方がないです!」

 

 そう言って、麻丘は瞳を輝かせた。あのころよりも、もっとキラキラと。

 

【1970年代のシングル売上枚数トップ10】
●1位/49.5万枚:『わたしの彼は左きき』(1973年7月)
●2位/42万枚:『芽ばえ』(1972年6月)
●3位/24.7万枚:『悲しみよこんにちは』(1972年10月)
●4位/22.2万枚:『アルプスの少女』(1973年10月)
●5位/20万枚:『森を駈ける恋人たち』(1973年4月)
●6位/19.4万枚:『ときめき』(1974年1月)
●7位/18.9万枚:『悲しみのシーズン』(1974年9月)
●8位/17.7万枚:『女の子なんだもん』(1973年1月)
●9位/12万枚:『白い部屋』(1974年4月)
●10位/11.1万枚:『雪の中の二人』(1974年12月)


あさおかめぐみ
1955年10月11日 大分県生まれ大阪育ち 3歳から子役、CMモデルとして活躍。雑誌『女学生の友』や『セブンティーン』の専属モデルを経て、1972年『芽ばえ』で歌手デビュー。同年、レコード大賞最優秀新人賞を受賞。1973年の『私の彼は左きき』が大ヒットし、1970年代を代表するトップアイドルとなる。1983年からは女優として舞台、テレビドラマ、バラエティ番組などで活躍

 

※ベストアルバム『Premium BEST』が発売中。シングルA面19曲、B面及びアルバム収録曲10曲、カバー10曲に加え、29年ぶりの新曲『フォーエバー・スマイル』を収録。生産限定盤には貴重映像のDVDと、約100Pのフォトブックを封入

 

(週刊FLASH 2020年2月18日号)

 

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