田中「でも、『天然素材』は吉本(興業)が仕掛けたけど、第七世代は自然な盛り上がりだよね」
太田「そうそう。あれは踊ってるだけで、おもしろくもなんともなかったから(笑)」
田中「あれは、みんな嫌々踊ってたの! 昔は『THE MANZAI』や『ひょうきん族』みたいな番組があって、ブームが起きた。もしかすると第七世代は、そういう番組なしで、もう一度漫才ブームを起こしているのかもね」
太田「だから霜降りは、覚悟を決めたほうがいいよ」
せいや「第七世代の中心にいさせていただくのは、ありがたいですけど、自分で『俺が中心』とは言いたくない」
粗品「僕はリーダーのせいやについていくだけです」
せいや「こいつはこんな感じで、いちばんずるい! それに先輩方にも『俺は第何世代だ?』とか聞かれるんすよ……」
太田「誰だ? 中田カウス師匠だろ」
せいや「なんでですか(笑)」
粗品「ケンコバさんもラジオで毎回、『あのチビが、世代とか言い出したせいで、上の世代が怒っている』という話をしてますよね」
田中「誰かが線引きしたわけじゃないのにな」
太田「『にゃんこスター』は、第七世代なの?」
田中「入ってないよ! でも、『ぺこぱ』とか、あとから注目を浴びて、これから第七世代のくくりに入ってくる芸人も多いと思う」
太田「『ミルクボーイ』はかなり老けてるし、第二世代だな」
田中「そしたら、俺らの先輩だろ! 流行語大賞もそうだけど、そういうくくりや、言葉のきっかけがあるのは得だよ」
太田「このままだと、第七世代の中心という重圧で、せいやが仕事をしばらく休むことになって、粗品が女子アナと結婚するんだ」
粗品「それ、本物のナイナイさんじゃないですか?」
せいや「僕、1回休まんといかんの?」
太田「真面目な話、俺らも下の世代の芸人と、いろいろな番組で共演したけど、そのなかから『品川庄司』『レイザーラモンHG』『アンガールズ」とかが出てきた。
下の世代の芸人が、急に売れる姿を目の前で見るのは、本当におもしろい。『パイレーツ』だって、売れるわけないと思ったら、売れちゃったし」
田中「後輩が売れるのは、何度経験しても嬉しいよね。『また、おもしろいやつが出てきた』って、いつも思う」
太田「この番組みたいに、また売れる若手芸人に便乗できるから(笑)」
ばくしょうもんだい
・おおたひかり(1965年5月13日生まれ、54歳)
・たなかゆうじ(1965年1月10日生まれ、55歳)
日本大学芸術学部在学中に出会い、1988年にコンビ結成。1994年から出演し始めた『タモリのSuperボキャブラ天国』(フジテレビ系)で人気を博した。現在も『サンデージャポン』(TBS系)ほか、MC番組多数
しもふりみょうじょう
・せいや(1992年9月13日生まれ、27歳)
・そしな(1993年1月7日生まれ、27歳)
当時、ピン芸人だった粗品が、せいやを誘い、2013年にコンビ結成。2018年の『M-1グランプリ』で史上最年少優勝を果たし、ブレイク。冠番組の『霜降りバラエティ』(テレビ朝日系)をはじめ、2019年のテレビ番組出演本数は307本
※『爆笑問題のシンパイ賞!!』は毎週金曜24時50分から、テレビ朝日にて放送中(※一部地域を除く)
(週刊FLASH 2020年3月3日号)