「1コン、2コン、サンコン!」のフレーズで知られる人気者オスマン・サンコンさん(68)は、2017年春、旭日双光章という勲章を授与された。
「これ以上嬉しい日はなかった。長年のギニアと日本の友好親善活動が認められたの。ビートたけしさんに話したら、『秋葉原で売っちゃえ』って(笑)」
1972年、ギニア大使館設立のため初来日。8年間滞在し、1984年に再び日本へやってきた。
「そのとき外交官の仕事をお休みして、遊び心で『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のオーディションへ。女言葉で話したらウケて、即採用。テレビに出て有名人になっちゃった(笑)」
当時は遊んだという噂を聞くと、「ハハハ! 六本木も毎晩。ディスコ行ったりね。女性いっぱいナンパした。サンコンの国は一夫多妻だから、スキャンダルにならないよ」。
2006年には母国にサンコン小学校を設立。また母の介護を通じ、2001年にホームヘルパー2級の資格も取得した。
「母は86歳で亡くなったの。ギニアの平均寿命は55歳。長生きね。いつか僕も死んじゃうけど、ギニアと日本の架け橋を残したい。来週もランドセル2000個と文房具、オモチャを送るよ」
名刺には「Obligation et Humanisme(義理と人情)」。初来日から45年、言葉のとおりに生きてきたサンコンさんだった。
(週刊FLASH 2017年8月15日号)