1999年、NHK朝ドラ『すずらん』でヒロインを演じた遠野なぎこ(36)が、当時のエピソードを語る。
「ヒロイン役が決まったときは、あぁ~、もう悪さできないなと思いましたね(笑)」
『すずらん』では、けなげな少女役を演じた。
「『異性関係や夜遊びとか気をつけないとヒロインを降ろされるよ』と、当時の事務所の人に言われていました。全然、守らなかったですけど(笑)。当時はまだ若かったので、同棲とかしてました。でもバレませんでした」
ヒロインは出演シーンが多いため、楽屋がなかった。
「時間どおりにスタジオに入ったら遅刻で、ヒロインは10分前には入らなきゃいけない。スタジオの隅で休憩中もあくびをすると、〝現場の士気が下がる!〟と怒られるんですよ。ヒロインたるものは……みたいな」
今ではヒロイン役に感謝しているという。
「お父さん役だった橋爪功さんが『あなたは今、何もわかってないけど、10年、20年先に朝ドラヒロインを務めた凄さがわかるよ』って言われてたんです。
そのときはただただ苦しいと思っていたんですけど、今はヒロインの肩書があるからお芝居やバラエティのお仕事があると思っています。来月に久しぶりの舞台があり、感謝と涙が出るくらい嬉しかったです」
(週刊FLASH 2016年4月19日号)