
江口寿史氏(写真・本人のInstagramより)
これまで発表してきたイラストに、実在する人物やモデルの複数の“無断トレース疑惑”が持ち上がり、大炎上中の人気イラストレーター江口寿史氏。そんな江口氏に、また新たなトレース疑惑が持ち上がり、炎上騒動が広がりを見せている。
「話題となっているのは、10月7日に、あるユーザーがXに投稿したポストです。ユーザーは江口氏がEDWINの広告に提供したイラストと、ファッション誌に掲載されたと思われる、椅子に座ったリーバイスのデニムを履いた女性モデルがラックに右腕と顔を載せるポーズの写真を同時に掲載し、トレース疑惑を指摘しました。
2枚の構図は、誰が見ても驚くほど同じな上に、EDWINの広告イラストのモデルにリーバイスのデニムを履いた女性の写真をトレースしていた疑惑に、X上では再び批判が殺到しています」(スポーツ紙記者)
コメント欄には、ほかにも、
《どんどん出てくるなぁ。どこまで根が深いんだ。誇張なく一時代を築いた巨匠なのに…情けなさすぎるでしょ》
といった声が集中。同ポストは7日時点で、554万回のインプレッションを記録しており、江口氏の炎上騒動がますます拡大している。
「江口氏にハッキリとトレース疑惑が持ち上がったのは10月3日。文筆家の金井球氏が、江口氏が担当した中央線文化祭のメインビジュアルのポスターに、自身の写真が無断で使用された可能性を知り、江口氏に直接、問い合わせをしたことをXで明かしたのです。これに対して、江口氏は自身のXで金井氏から連絡を受けて事後承諾を得たことを公表しましたが、いくら事後承諾を得たとはいえ、そもそも江口氏ほどの大御所が他人の写真を無断でモデルに使っていたことや、トレース行為自体への非難が殺到。X上では複数のユーザーによる『元ネタ探し』が始まり、炎上騒動となっています。
10月5日には、人気イラストレーターの中村佑介氏が、親交のある江口氏をXの『スペース』に呼び出して話をすると宣言。《今回は江口先生が『文章では伝わりにくいけど方法がわからない』ということで、僕に要請があってスペースでトレースや著作権や肖像権に対する漫画やイラストや時代での捉え方の説明をする相手としてお受けした形です。弁明にもエンタメみたいにするつもりもありません》
と、一度は江口氏との議論の場を設けようとしていました。しかし、X上に江口氏の元ネタ探しが続々アップされ出すと、翌6日、《こんなに次々と出てきた状況ではスペース難しいです》と、江口氏とのスペース開催を断念。《通話でもお伝えしたように全て明確にし、権利先と解決し、その上できちんと謝罪文出してください》と投稿。戸惑う胸中を明かしています」(同前)
渦中の江口氏は10月3日以降、Xの更新もしておらず、この件に関しては沈黙を続けたまま。次々と自身の疑惑が拡散されていく状況を一体どんな思いで見つめているのだろうか。