
江口寿史氏(写真・本人のInstagramより)
イラストレーターで漫画家の江口寿史氏が描いたトレースイラストが波紋を呼んでいる。
「江口さんはルミネ荻窪が開催するイベント『中央線文化祭2025』のイメージイラストを手がけていました。女性の横顔がアップになったものですが、モデルとされた女性からの指摘を受けて、江口さんは3日までにXで《インスタに流れてきた完璧に綺麗な横顔を元に描いたものです》と明かし、後で本人とやりとりして許諾を得たと記していました」(スポーツ紙記者)
しかし、事態を重く見たルミネ荻窪は6日にオフィシャルサイトで《必要な確認をおこなった結果、制作過程に問題があったことを重く受け止め、該当ビジュアルを今後一切使用しないことといたします》と明言。19日に予定されていた江口氏のトークショーも中止となった。
今回のイラストの問題点を業界関係者が指摘する。
「いわゆる“トレース疑惑”は度々問題になりますが、江口さんほどの大物イラストレーターが無許可で一切出典を明示することなく作品を作った点は問題です。なによりもまず事前に許諾を得るべき」
X上では漫画家時代から見せていた江口氏のマナー違反を指摘する声もある。
《江口寿史って元々漫画家だったけど締切守らないとか横暴なとこで干された状態になってイラストレーターとして戻ってきたみたいだけど、その頃は業界自体がトレースしても別にOKみたいなゆるい感じだったらそのままそっちでやってみたらバズったからこりゃあいいってそのまま今までやってたんでしょうね》
《江口寿史、家にあった「ストップ!! ひばりくん!」を小学生時代に読んだ記憶しかないんだけど、訳わからんとこで終わってるし毎回巻末に締切守れん言い訳ぽい漫画が載ってて子供心になんやこいつって感じだった》
江口氏には漫画家として“未完の帝王”の異名があると語るのはエンタメ系ライターだ。
「江口さんは漫画家時代は、締切を守らない作家として知られていました。完璧主義の傾向が強いためどうしても作業が遅れてしまい、その結果、連載を途中で投げ出してしまうのです。続きもののストーリー漫画に関しては、円満に終了した作品はほぼないと言われています。そのため“気難しい人”、“描かない漫画家”といったイメージが独り歩きしました。本人も過去のインタビューなどで、原稿が遅れたエピソードを度々語っていますからね。その分、シンプルなイラスト1枚でも江口さんが描いてくれる点に価値が見出されていたのですが……」
ネット上では、江口氏の過去のイラスト作品の“パクリ元”を探す動きも生じている。制作手法の問題は、今後の活躍に大きな影を落としそうだ。