
北斗晶
大ヒット映画『跳んで埼玉』で注目を集めた埼玉県だが、2025年の都道府県魅力度ランキングで最下位に転落。その結果に怒りの声をあげたのが、元プロレスラーでタレントの北斗晶だ。10月7日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)に出演した際、出身地・埼玉の不名誉な結果に激しく反発した。
芸能記者が番組を振り返る。
「ランキングのトップは北海道、2位は京都府、3位は沖縄県という結果でした。最下位となったのは、昨年46位だった埼玉県。昨年最下位だった佐賀県は、今年45位と2ランクアップし、46位には茨城県が入りました。
埼玉県東部の吉川市出身で、今も家族で吉川に暮らしている北斗さんは、ふるさとの最下位転落に動揺。『ちょっ、ちょっと待って! えっ、埼玉県が最下位なの? 頭おかしいんじゃないの? なに言ってんの!』と憤りを隠さず、不満を爆発させていました」
北斗はレイクタウンのある越谷や、ららぽーと、コストコなど巨大店舗が並ぶ新三郷を頻繁にテレビで紹介し、アピールしていただけに、この結果にショックだったようだ。しかし、Xでは、最下位に転落した理由について、次のような声が寄せられた。
《きっと、治安の悪さだと思うよ》
《外国人問題でかなり悪い印象だよ》
と、最近の埼玉をめぐるイメージの悪化を指摘する声が目立ったのだ。事件担当記者が語る。
「スタジオにいたリポーターで、イギリスと日本のハーフ・プリンス優杏も、埼玉についてのイメージを聞かれると『あんまりないんですけど怖い人が多い』と答えていました。
最近は埼玉と聞くと、移民問題で揺れる川口市などを思い浮かべる人が多いようで、それが『怖い』というイメージにつながっているのかもしれません。
外国人とたびたびトラブルが起きていると一部の人たちが訴えており、参院選で躍進した参政党などを中心にテーマ化されつつある『共生問題』の一端として、全国から注目を浴びています」
とはいえ、外国人問題が致命的な影響を及ぼした可能性はそれほど高くないようだ。前出の記者がこう指摘する。
「魅力度ランキングを調べているのは『ブランド総合研究所』という民間シンクタンクです。今年6〜7月にインターネットで実施され、観光や居住など計90項目について、20〜70代の男女計3万3449人から回答を得ました。
埼玉は点数が3年連続で減少し、観光意欲度も最下位。とりわけ課題となっているのが『食』のイメージで、『食事がおいしい』の項目では6年連続最下位となっています。
つまり、必ずしも外国人問題が原因ではないと言えそうです。実際、東京のベッドタウンとして成長してきた埼玉ですから、いわゆる観光地とはなりづらい場所でしょう」
北斗は、同番組で「いいところだよ埼玉は!」と啖呵を切ったものの、具体的になにがいいか聞かれると、「えーっ、そうねぇ……秩父だったら長瀞のライン下りとかいろいろありますよ」と言い淀んでいた。埼玉に長年暮らす北斗でさえ、とっさにはふるさとの魅力を語りきれなかったわけだが……。