
書斎が本であふれた田原総一朗氏
ジャーナリストの田原総一朗氏が、10月19日放送のBS朝日『激論!クロスファイア』で不適切な発言をして、批判が巻き起こった。これについて、田原氏が次回の放送で謝罪することが分かったものの、処分の甘さにさらなる非難が殺到している。
「10月19日の放送では、自民党の片山さつき氏、立憲民主党の辻元清美氏、社民党の福島瑞穂氏をゲストに討論がおこなわれました。
21日に首相となった自民党の高市早苗総裁が、選択的夫婦別姓に否定的だという話題になり、辻元、福島両氏が高市氏の政治姿勢を批判したのです。すると田原氏が『あんなやつは死んでしまえ、と言えばいい』と発言。『あんなやつ』とは高市氏を指すものと受け取られました」(政治担当記者)
これに対する田原氏の見解が、また火に油を注いだ。
「田原氏の事務所は『発言は高市氏への批判ではなく、野党はしっかりしろという怒りの意味合いだったが、乱暴な言葉になった』と弁明しています。ヒヤッとするような言葉をあえてぶつけて相手を焚きつけ、本音を引き出す、いわゆる“田原節”が裏目に出た形です」(同前)
さらに問題となっているのが、これが生放送ではなく、事前収録だったという点だ。
「番組スタッフは編集段階で、誤解を招きかねない発言をカットする機会があったはずですが、そのまま放送してしまいました。これが、BS朝日の番組づくりも問われる事態となっています」(同前)
BS朝日は「田原氏の発言に一部不適切な内容があったため、厳重注意とした」と発表。さらに田原氏が、次回の放送で謝罪する予定であることも分かった。だが番組公式サイトによると、10月26日の放送は休止で、次回の放送は11月2日と記載されている。つまり、今回の暴言から2週間たっての謝罪となる。
X上では、BS朝日の対応について、
《次回の出演があると言うのが甘過ぎる》
《クビではないんですね》
《謝るだけなら誰でも出来る》
といった厳しい声が相次いでいる。
「『次回放送で謝罪』ということは、つまり現時点では出演を続投することも意味します。その前提での謝罪が、ポーズにしか見えないと思われているようです。しかも2週間も空くことに、不満を持つ視聴者も多いということです」(芸能プロ関係者)
大物ジャーナリストとしての責任の取り方を、考えてほしいところだ。