
国分太一
10月23日、タレント・国分太一の代理人である菰田勝弁護士が緊急で記者会見を開き、日本弁護士連合会(日弁連)に対し人権救済の申し立てを行ったことを明らかにした。会見後の質疑応答では、現在の国分の様子についての質問が集中。菰田弁護士はこう語った。
「私は、今年の7月に初めて国分さんにお会いしました。その時は憔悴しきっていましたね。精神的にかなり傷んでいたと思います。6月に日本テレビから番組降板を言われ、6月25日にはTOKIOの解散を発表した。その直後だったため、風評被害もあり、国分さんの家族にも被害が及んでいた。現在は、最初に会ったときより元気になっていますが……」
6月18日、日本テレビから呼び出された国分は、その場で事情聴取を受けるとともにバラエティ番組『ザ! 鉄腕! DASH!!』(日本テレビ系)などの番組降板を告げられた。
「日本テレビは、事情聴取をすることを本人には話さないで、いきなり事情聴取をしました。しかもその場で番組降板を告げたのです。本人にはろくに話も聞かないで、最初から処分ありきだった。国分さんはびっくりしたと思います。唖然としていたでしょう。これで、『そういうことになっちゃうんだ。この30年、TOKIOで何をやっていたんだ』と驚いたと聞きました。
さらに、だれに対してどんなハラスメントだったのか。それを日テレは話してくれないのです。しかも誰か特定できるので、対外的に公表しないように言われてしまった。なので国分さんは、直接謝罪すらできないまま今日に至っているのです」(同前)
そのため、国分側は日弁連に人権救済の申し立てを行ったという。
「訴えたのはまず、番組を降板するまでの手続きがおかしいという点。また、本人への事情聴取といっても、聞く前に結論を出している点。そして、コンプライアンス違反の中身が聞かされていないことから、国分さんは何もできない状態である点です。国分さん本人も、ハラスメントの心当たりはある。しかし自分が思っているハラスメントと、日テレが認定したものが一致しているのどうかもわからないのです。国分さんは日テレに謝罪したいと言っていますが、日テレ側は謝罪を受けるつもりはないと言っています」(同前)
もっとも人権救済を申し立てても、結論が出るまでには時間がかかるという。
「国分さんは今もTOKIOのメンバーとは連絡を取り合っていると思う。ただ、復帰については現段階では考えられないでしょう。番組やスポンサーに対しての賠償金をこれから払わないといけません。自宅を売却することもあり得るでしょう」(同前)
一連の騒動で解散となったTOKIO。代理人が明かした“現在地”では、復活は夢のまた夢のようだ。