
ロケをする役所広司
暑さが厳しい8月上旬、東京・豊島区の情緒あふれる商店街に現れたダンディな男性は役所広司だ。柔和な笑顔を浮かべて空を見上げて歩き始めるが、足元はラフなオレンジ色のサンダル。まさか、近所の散歩なのかーー。
「役所さんはドラマの撮影をしていましたよ。不動産屋に出入りしていましたね。かなり厳戒体制が敷かれていた印象です。午前中に始まった撮影から1時間もすると商店街の各店舗が営業を開始するだけに、買物客などの地元民が撮影を見物。役所さんの見た目と知名度ですぐに本人だと分かり、人だかりができていました。
撮影後は、出待ちをするファンが数名いましたが、控室の民家のある細い路地に送迎車を横付けして、役所さんは一瞬で飛び乗ってしまいました」(近隣住民)
これほど撮影を警戒する理由は役所の知名度のほかにもあった。
「同ドラマは、NetflixとTBSが水面下で制作を進めているハートフルコメディドラマです。『俺のこと、なんか言ってた?』というタイトルで、2026年に配信予定です。世間から忘れ去られた世界的俳優を役所さんが演じます。
プロデューサーは『池袋ウエストゲートパーク』や『木更津キャッツアイ』、近年では『不適切にもほどがある!』など大ヒット作品を生み出した元TBSの磯山晶さん。2024年に同社を退社すると、Netflixと5年間の専属契約を交わしました。
脚本を担当するのは、上記のヒット作を手掛けた宮藤官九郎さんです。まさにドラマ制作の最強の布陣というわけですよ」(芸能ジャーナリスト)
Netflixらしい新たな試みもあるという。
「1月28日から、このドラマの劇中劇が実際に舞台で公演されるんですよ。大人計画とコラボで舞台名『誰も知らない大物俳優』。要するに、役所さんがそのまま“元世界的俳優”として舞台に登場するというわけです。これほどの規模でさまざまなプロモーションを仕掛けられるのは、やはりNetflixならではの資金的、時間的余裕があるからでしょう。今、ドラマ界の中でいかにNetflixが勢いを増しているのかがわかる事例ですよ」(同前)
ドラマの内容はもちろん、映像と舞台の掛け合わせで、どんな相乗効果が生まれるのか楽しみだ。
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