
カバー社が運営するアイドルVTuber事務所・ホロライブ(写真・公式サイトより)
《当該キャラクターにつきましては、確認後ただちに削除対応を行っております》
11月25日、公式Xでこう発表したのは、日本を拠点とする大手VTuber事務所「ホロライブ」の運営元「カバー株式会社」が展開する仮想世界「ホロアース」だ。同サービスはプレイヤーやファン自身が “参加する” メタバース空間で、2025年4月24日に正式リリースされたばかり。
「VTuberとは、アバターを通じて、声だけ生身の人間が演じるYouTuberのことです。近年はファンが増加し、アイドル的人気を獲得しています。同社が運営する『ホロアース』は、参加者がアバターとして参加することで、仮想空間上ではあるものの、VTuberとファンが直接触れ合えるという画期的なものです」(ITライター)
その「ホロアース」上で、かつての重大交通事故の加害者に酷似したキャラクターが登場していることが明らかになり、運営元であるカバー株式会社に対する批判が強まっている。
「批判が殺到しているのは、10月23日にアップデートされたエリアに登場した新キャラクター『コウゾー』です。白いバケットハットに白シャツ、グレーのズボンに眼鏡姿の年配の外見で、プレイヤーが話しかけると『機械の変なところをいじって 気づけばこんなところに…』『孫に任せればよかったよ困ったなぁ…』などと語っている様子のスクリーンショットがX上で拡散されました。
多くのSNSユーザーは、このキャラが、2019年に東京・池袋で起きたプリウスの暴走事故で、当時3歳の女の子と母親の命を奪った飯塚幸三氏を強く想起させると指摘。名前や雰囲気、発言内容も飯塚氏をイメージして制作されたと考えるのは自然なことでしょう。なお、飯塚氏は2021年に禁錮5年の実刑を受けて収監中の2024年、老衰のため死亡しています。
X上では、死者の出た事故で、なおかつ飯塚氏本人も亡くなっていることから『揶揄するのは不謹慎すぎる』という声が噴出する事態になりました」(芸能記者)
こうした批判を受け、カバー社は《実在の人物を想起させる表現が含まれていることが確認されました》と認め、該当キャラクターを即時削除したことを発表。しかし一方で、《当該キャラクターは、アバター表現の多様性を目的として、既存のファッションアイテムを用いて制作したものであり、制作過程において特定の人物を意図した事実はございません》と、飯塚氏を想定したことは否定している。
そこで、本誌は改めてカバー社にキャラクターに関する見解を問い合わせると、こう回答した。
「弊社が開発及び運営しております『ホロアース』におきまして実在する人物を想起させるような表現が行われたことに対し、ホロアース公式Xアカウントより皆様へご案内を行わせていただきました。このたびは、多くの方に誤解を生むような配慮に欠けた表現の実装を行い、関係者の皆様やホロアースをご利用されているお客様へ多大なるご迷惑とご不快な思いをさせてしまいましたこと心よりお詫び申し上げます」
新時代の “集いの場” として、なにが適切なのか。企業の倫理観がいまこそ問われている。
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